NIKKEI NEWS NEXT

コラム

「バターベア」を買う中国人

 みなさんバターベアというキャラクターをご存知でしょうか?タイの洋菓子店バターベアのマスコットキャラクターなのですが、中国を中心に世界で話題に。SNSでは5000万回以上再生されました。 バターベアが人気を集めています  もともとこの洋菓子店はオンライン販売のみでしたが、バンコクに去年できた商業施設エムスフィアに初めて実店舗を開きました。休日には店頭でバターベアがキレキレなK-POPのダンスを披露。ぬいぐるみやTシャツといったグッズも豊富に取りそろえているほか、プリクラも撮れるようになっています。メインの商品のクッキーは10枚で2500円と、500ミリのペットボトルの水が50円のことを考えると高価ですが、休日には店の前に行列ができていました。  「買い物だけでなく、見て、食べて楽しんで欲しい」。エムスフィア運営会社のオンティラーさんはバターベアを誘致した狙いを話します。「体験型」。これは三越伊勢丹や高島屋、パルコ、マルイを日本で取材した時にも何度も言われたことですが、わたしはこれほどまでに体験にワクワクする商業施設は初めてで7日の滞在中に4回行きました。  ただ、タイ人の友人(27)にエムスフィアが楽しかったと言うと「ハイブランドが多くて高すぎる。バターベアもいまは中国人が買ってるだけ」とバッサリ。観光客に好まれるのかなと思いました。
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「日本車の牙城」タイで見た異変

 先週タイ・バンコクに出張しました。スワンナプーム国際空港で配車アプリのグラブを使って車を呼び高速に乗ると、飛び込んできたのは中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)や長安汽車の「Deepal」の看板です。5年前に訪れた際にはこんなに中国メーカーの看板はなかったため、驚きました。 タイは日本車の牙城ですが...  実際にどれだけ中国メーカーの車が走っているのか。12月4日午前11時頃、バンコク市内のホテルからスワンナプーム国際空港に行く高速道路で10分間目視で確認してみました。  結果は10台に1台が中国系。トヨタ自動車10台、いすゞ自動車6台、日野自動車4台、ホンダ3台、マツダ1台、三菱自動車1台、米フォード・モーター1台、独メルセデス・ベンツ2台、独BMW1台、上海汽車集団系「MG」2台、そして私が乗っていた広州汽車集団傘下の「AION」1台でした。 グラブで呼ぶと中国系の「AION」が来ました  乗っていたAIONはグラブで呼びましたが、充電もでき、内装も綺麗です。バンコクではトヨタ、ホンダ、スズキ、合衆新能源汽車の「NETA」、長城汽車(GWM)、MGにも乗りました。どの車でも乗り心地に大きな違いを感じず、エンブレムを確認しないと自分が中国系メーカーの車に乗っているのかわかりません。  「日本メーカーのEVがあったら乗りたいけど、選択肢として中国メーカーしかなかった」。2年前に日産からGWMに乗り換えたピーさんは話します。中国メーカーは日本メーカーに比べてメンテナンスなど質では劣ると言いますが、「乗っている中国EVを友達にもすすめたい」と満足げなのが印象的でした。  確実に中国メーカーが勢いをつけている中で、日本勢がどう出るのか。タイ、そして東南アジアの自動車の行方は。今夜の番組で詳しく紹介します。是非ご覧ください。
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ドラクエ3

 皆さん、「ドラクエ3」というゲームをご存じですか?1988年にファミコンで発売されたRPGの名作で、その後も様々なハードでリメイクされてきましたが、私はこれまでプレイすることなく大人になりました。  そんなドラクエ3がこのたび、ニンテンドースイッチやプレステ5で再びリメイクされ、11月半ばに発売されました。長年愛されている名作だけに、担当しているラジオ番組でも話題になり、共演者たちは口をそろえて「面白い」と言います。あんまり盛り上がるので、ついつい私もニンテンドースイッチのソフトを購入してしまいました。その結果、まんまとハマりました。  今では、寝る間を惜しんで冒険の旅に出ています。主人公である「勇者」と仲間たちとともに魔王を討伐し、世界平和を取り戻すというストーリーです。シンプルさがありながら、転職システムやアイテム収集などやり込む要素もたくさんあり、時間がいくらあっても足りません。  ただし、私にはひとつマイルールがあります。「ネットで攻略法を見ない」というものです。そのおかげで進行はゆっくりですが、仲間の職業や性格をどうするか、武器や防具をどう揃えるか、ひとつひとつ考える時間もまた楽しみとなっています。  週に一度、ラジオで共演者の皆さんにゲームの進捗を報告し、転職するにはどの職業が良いか?その職業にはどんな性格が良いか?など、それはそれは細かく教えてもらっています。  ただ、プレイできるのは子どもが寝ている間や仕事の隙間時間だけ。年齢を重ねたせいか、中断して再開するたびに「どの方向から来たのか?次はどこに行くのか?」を思い出すのに時間がかかります。そのたびにダンジョン内をうろうろしてしまうのですが、これが意外にも経験値稼ぎになり、結果的にレベル上げが進むのです。元々せっかちな性格で、こうしたRPGの細かい作業は得意ではありませんでしたが、「思い出しうろうろ」のおかげで、かなり強い自分になっています。  最近やっと「バラモス討伐」という大きな節目を越えました。しかし、まだまだ集めなければならない武具や越えなければならない試練がたくさんあります。しばらくは世界平和に奮闘する日々が続きそうです。
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日経とつくる経済報道番組です

 いつも「NIKKEI NEWS NEXT」をご覧いただきまして誠にありがとうございます。以前もお知らせしたことがありますが、この番組のキャッチフレーズは「BSテレ東と日経がつくる経済報道番組」です。  番組の冒頭は日経平均や為替といったマーケットの動きをお伝えすることが多いです。それに続くのが「トップニュース」です。政治の動きや日銀の政策、企業のM&Aなど私たちがその日、最も重要だと考えるニュースをお届けします。トップニュースを報じるにあたっては多くの場合、日本経済新聞から編集委員などのエキスパートをゲスト解説者としてお呼びします。どのニュースをトップで扱い、どなたをお呼びするかを考えることも、プロデューサーの大事な業務です。  7月に「NIKKEI NEWS NEXT」が始まって以来、トップニュース解説で来てくださった方々をカウントしてみました。ほぼ5カ月で、幅広い専門分野の編集委員やコメンテーター、デスク、記者が来てくださったことを改めて実感した次第です。 ご出演いただいた回数の「ベスト3」は、以下の皆さまです。 【第3位】志田富雄編集委員、田中陽編集委員(ともに3回)  志田編集委員は商品市況のエキスパートです。「令和のコメ騒動」とまで言われたコメ価格の高騰の仕組みなどを丁寧に解説してくださいました。田中編集委員はコンビニなどの流通企業を取材し続けておられます。カナダ企業がセブン&アイ・ホールディングスの買収に乗り出した動きなどを素早く解説していただきました。 【第2位】石塚由紀夫編集委員(4回)  石塚編集委員は女性活躍推進やシニア雇用、働き方改革などを長年取材しておられます。番組ではミドル層にも賃上げの波が広がってきたことの背景などを分析していただいています。 【第1位】大石格編集委員(8回)  大石編集委員は日経の政治報道を代表する方のお一人です。番組では米大統領選や日本の衆院選といった重要な選挙の節目で、何度も御出演いただきました。 重要な節目で何度も御出演いただきました  視聴者の皆さまには、どんなエキスパートが日経から登場するのかも注目していただけると幸いです。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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シニア起業のススメ

 19日の放送ではシニア起業を取り上げ、ホテル向けコンサル会社を定年後に立ち上げた朝倉博行さんを取材しました。現在は海外ホテルの再建を手がけています。朝倉さんは大学卒業後、第一次オイルショックで就職難の中で第一ホテルに入社。ベルボーイからキャリアをスタートさせ、購買や新規開発などホテルマンとして会社員人生を駆け抜けてきました。 定年後に1人で会社を立ち上げました  2015年。定年まで3か月に迫り、ようやく定年後の人生を考え始めました。60歳から65歳までは名古屋や京都など各地で新規ホテルのプロジェクトを抱えていて考える時間がなかったのです。「そろそろ何か準備しなくてはと頭の片隅で思っていても現実はそれどころじゃなかった」と当時を振り返ります。  「どうしよう」。困ったときに出会ったのが、中高年の起業支援を手掛ける銀座セカンドライフでした。「会社の名前を考えるのと、今までやってきたことの棚卸だけしてください」。そう言われて肩の荷が下り、自分のペースで会社を経営することを決めました。  現在のホテル業界について「会話が減って事務的になっていて、サービスのレベルが下がっていると感じる」と言います。「後期高齢者だから」と言いながらも、75歳で海外出張もこなす朝倉さん。あたたかな接客のあるホテルを取り戻したい、そんな意欲を感じました。
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文字数との戦い、再び

 「NIKKEI NEWS NEXT」プロデューサーの村松進です。いつも番組をご覧いただきまして、本当にありがとうございます。以前にこのメルマガで、番組の早い段階で特集や注目ニュースをお示しする「ラインナップ」についてお知らせしました。 御覧いただいていますか  ラインナップは、その日の責任プロデューサーが文章を考えます。短時間しか画面に出せませんので「目を引く」言葉に苦心するのは、先日にお伝えした通りです。今日はもう一つ、プロデューサーが文字数に悩むCGをご紹介させてください。 ニュースを10本お知らせします  その日お伝えするニュースを10本、一覧でお見せします。マーケットや政治経済、国際情勢などから、お知らせしたい内容を厳選します。このCGは「ラインナップ」以上に全体の文字数が多いです。そのため、どんな言葉を使えばニュースの内容を短時間で理解していただけるのか、私たちは知恵を絞ります。 探してみてください  特集コーナーの時間が長い場合などは、ニュース項目が10本未満のケースもあります。そんな日は、残念ながら番組で取り上げることができなかったニュースのタイトルを表示することもあります。ご興味を持っていただいた方は、日経電子版でニュースを探していただけると幸いです。  ところで、このCGの正式名称は「N項目VIZ」といいます。複雑な言葉なので私たちは「ルーレット」と呼んでいます。個人的には「クルクル」という愛称を推しているのですが、いかがでしょうか・・・
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横浜優勝

 以前もコラムでお伝えした私の推し活ですが、まさかこのタイトルで書く日が来るとは思いませんでした。 筒香選手の活躍に心が震えました  横浜DeNAベイスターズがクライマックスシリーズを勝ち抜き、日本シリーズに挑み、パ・リーグ覇者のソフトバンク相手に想定以上の快進撃で日本一を掴み取りました。なんと26年ぶりの快挙です。  日本シリーズでのMVPは「ハマのガッツマン」こと桑原選手でしたが、見せ場を作ってくれたのは、5年ぶりにベイスターズに戻ってきた筒香嘉智選手でした。特に日本一を決めた第6戦での彼の活躍には心が震えました。渡米前から、バッターボックスに立つ筒香選手には「何かやってくれる」という期待感がありましたが、帰国後はそこに堂々とした風格や重みが加わりました。アメリカでのキャリアは、本人が思い描いていたものとは違ったかもしれませんが、その経験が今年のベイスターズにとって非常に大きな力となりました。  もちろん、三浦監督の采配をはじめ、チーム全員が力を合わせた結果であることも重々承知しています。それでも推しが最高の舞台で、期待通り、いやそれ以上の活躍を見せてくれたことが本当に嬉しいのです。思い出すだけで涙が出てきます。ああ、生きててよかった。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、なんせ26年ぶりの日本一ですのでお許しください。日経225と同じくらい、横浜の「225(ツツゴー)」が気になるシーズンでしたが、これでひとまずオフシーズンに入ります。少し落ち着いた日々が送れそうです。  ただ、心残りが一つ。リーグ3位からの下剋上ではなく、リーグ優勝を果たしての日本一を見てみたいという願いです。ファンとしての望みは尽きませんね。10月に発表された日銀のさくらレポートにも、「若者の推し活需要が旺盛でグッズ販売が好調、客単価も上昇しており、レジャー施設での支出は惜しまない傾向が見られる」とありました。日銀も注目する推し活、これからも続けていきます。
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AIが生むヒット商品

 29日の放送では、商品企画に生成AI(人工知能)を使うNTT系のシステムを取材しました。メーカーの技術を学習させたAIチャットボットに消費者が悩みを書き込むと、新商品のアイデアを生み出しイメージ写真を生成。メーカーがその中から商品化できそうなものを選ぶ仕組みです。 「夜食用米発酵ゼリー」を提案されました  例えば、酒蔵の技術をAIに学習させた上で「夜遅くにご飯を食べてしまう」という悩みを書き込むと、胃にやさしく栄養補給できる「夜食用米発酵ゼリー」という架空の商品を出してくれます。  AIが企画した商品が売れるのか。商品開発プラットフォーム「架空商品モール」の事業をけん引するNTT DXパートナーの朴在文プロデューサーは「AIで架空商品をたくさんつくった中から、メーカーがいいと思ったものを3つ程度選んでテストマーケティングできるので、本当に売れるのか確認できる」と話します。新商品の企画案を無限に嫌がることなく出してくれるAIのアイデアを基にして、マーケティングをすることでヒットの確率を高められるというのです。 「日光模倣リップバーム」とは何か気になります  今回「太陽光を浴びたいけど外に出たくない」という悩みを書き込むと「日光模倣リップバーム」が出てきました。なぜリップバーム?と思いましたが、自分では絶対に思いつかない商品でした。AI発のヒット商品が出てくるのか、楽しみです。
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世界を旅するデジタルノマド

 10月22日の放送では、国々を旅しながらリモートで仕事をするデジタルノマドを取材しました。世界に3500万人いるとされ、今後さらなる増加が見込まれています。 おしゃれなカフェのようなシェアオフィス  東京・日本橋のシェアオフィスS-TOKYOを訪れると、オーストラリア出身のアンドリューさん(27才)がパソコンに向かって仕事をしていました。アンドリューさんは顧客のITサポートの仕事をリモートでしています。タイ、バリ、シンガポール、ベトナムを経て、日本には10月初旬に入国。12月ごろまで滞在する予定だといいます。「いま日本は涼しいから来た」と笑顔です。 15時ごろ訪れると多くの外国人がいました  アンドリューさんの話で印象に残ったのが、「デジタルノマドビザを使いたいが、収入の制限があって大変」という話です。日本はデジタルノマドを呼び込もうと、年収1000万円以上などを条件に最長6カ月滞在できるビザを発給しています。ただ、条件の年収1000万円以上というのがハードルになっているというのです。  S-TOKYOを運営するリンナスデザインの松下秋裕さんは「ほとんどの人が観光ビザで滞在していて、デジタルノマドビザを使っている人に会ったことがない」と話します。デジタルノマドの特徴については「消費意欲が旺盛というよりも、体験や価値があると思うものにお金を払う人々が多い」と分析します。デジタルノマドの誘致に向けて実態に合わせた柔軟な制度の見直しが必要だと感じました。
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経済報道番組の役割

 「NIKKEI NEWS NEXT」プロデューサーの村松進です。いつも番組をご覧いただき、ありがとうございます。この番組のキャッチフレーズは「BSテレ東が日経と連携して本気でつくる経済報道番組」です。「経済番組」として株価や為替などのマーケット情報、M&Aなどの企業情報、国内外の政治動向や行政関連などの報道に力を入れています。  一方で「報道番組」としても役割を果たす必要があると私たちは考えています。南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の日本上陸といった事態が起きれば、複数回の報道で視聴者の皆さまに最新情報をお伝えしてきました。  最近、この役割を改めて感じたのが「太陽フレア」の発生でした。太陽表面で爆発が起こる太陽フレアが発生して「高速コロナガス」が地球に到達すると予想された事態です。通信障害などへの警戒の必要性を報道しました。 通信障害への警戒の必要性を報じました  予想は当たり、北海道の各地で「赤いオーロラ」が観測されました。 赤いオーロラが観測されました  視聴者の皆さんの資産形成や意思決定に必要な情報も大切ですし、経済活動や日常生活へのリスクをお知らせすることも大事だと考えています。引き続き「NIKKEI NEWS NEXT」を、どうぞよろしくお願いいたします。
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ウナギの次はヨモギ?

 10月8日の放送では、ウナギ専門店「鰻の成瀬」の運営会社が新たに始める美容事業を取材しました。2022年に横浜に1号店を開いてから約2年で280店舗を達成した「鰻の成瀬」を運営するフランチャイズビジネスインキュベーションの山本昌弘社長が、次に狙うのがよもぎ蒸しサロンです。 「鰻の成瀬」は約2年で280店を出店  「ウナギ業界とよもぎ業界は似ているところがある」。今回よもぎ蒸しに目を付けた理由を聞くと、こう返ってきました。すでにマーケットがある程度はあるが、個人店が多くチェーン店がないというところが似ているというのです。 よもぎ蒸しサロン「aUN」の展開を開始  山本社長が強調したのは「広告で勝つ」という点。「鰻の成瀬」はウナギの焼きを機械に任せる、三等地に出店して家賃を抑えるといった戦略に加え、SNSや電車に広告宣伝を出すことで認知を広げ出店を拡大してきました。複数のフランチャイズを運営するあるオーナーは「本部が広告を出すところはめずらしい。本部の本気度が伝わる」と評価します。  格安でウナギを提供する店はたくさんあり、味もそこまで変わらないといいます。「でも店舗数を伸ばしたのはうちだけ。結局しっかりプロモーションをしたことでこれだけの差をつけられた」。よもぎ蒸しもウナギのように広告宣伝に注力することで、「誰もが知るもぎ蒸しチェーンになれる」と自信をみせます。ウナギとヨモギの今後に注目です。
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 私がBSテレビ東京の番組を担当し始めてから、ずっとやりたかったことがありました。それは、視聴者の皆さんと直接お会いするリアルイベントの開催です。そして、ついにその夢が6年半越しに叶いました。9月初旬に、BSテレ東の経済3番組がタッグを組み、「投資・経済の目利き塾」というセミナーを開催したのです。 「日経モーニングプラスFT」の山田幸美キャスターと  私は総合司会として参加させていただきました。開会のご挨拶の際、満席の会場を見たとき、本当に感無量でした。画面越しでは見えてこなかった視聴者の皆さんの生の反応を肌で感じることができ、長いはずの3時間もあっという間に過ぎました。イベントが終わったときには、むしろ元気をいただいていたようにすら感じています。それほど、皆さんとお会いできた喜びは大きく、私にとって大きな励みになりました。  お忙しい中、お時間を割いて足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。そして、いつも番組をご視聴いただき、心から感謝申し上げます。  コラムらしからぬ、お礼のお手紙のようになってしまいましたが、この感謝の気持ちをどうしてもお伝えしたいと思った次第です。引き続き、BSテレ東の経済番組をどうぞよろしくお願いいたします。
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知的欲求を満たす店

 先日の番組では、玉寿司が開いたすし握り体験専門店を取り上げ、中野里陽平社長を取材しました。出店の狙いを聞くなか、インバウンドの分析が印象的でした。  「思っている以上に知的欲求を求めているお客が多い。なぜ?ということに対して答えると満足度が非常に高くなる」。玉寿司が開いたのは、握り体験に特化した専門店です。プロの職人から直接握り方を教えてもらえるのが特徴。訪日客は食べるだけでなく、食文化を学びたい、食文化に携わる職人の話を聞きたいと思っているというのです。  さらに、訪日客は「職人という存在を大事にしている」と分析します。「職人がどのように技術を磨いているのかを知り、おいしいものの背景にどのような技術があるのかを体験する場には価値がある」とみています。以前は一般の人がカウンターの中に入って技術を教えてもらうことはありえなかったといいますが、「概念を捨てて多くのお客に楽しんでもらう」  中野里社長は玉寿司の4代目。巨額の債務という厳しい状況を乗り越え、玉寿司を守り続けてきました。「変えないのは酢とシャリ、のり、ネタ」。玉寿司がインバウンド時代に合わせてどのように変化していくのか注目です。
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文字数との戦い

 「NIKKEI NEWS NEXT」プロデューサーの村松進です。いつも番組をご覧いただきまして、ありがとうございます。  さて、7月に番組を刷新した際に導入した演出の一つが「ラインナップ」です。マーケットコーナーの後で画面に登場することが多いですね。 興味を持ってもらうよう言葉選びに知恵を絞ります  画面に映し出す文言は、当日の担当プロデューサーが考えて入力しします。視聴者の皆さんに興味を持ってもらうには、どんなキーワードが有効なのか。いつも悩むところです。  新聞社には「見出し」と呼ばれる原稿のタイトルを考える専門の部署があります。私は所属したことがないのですが「言葉の職人」と呼ぶべき人たちがたくさん働いています。限られた文字数で最大限の情報を読者に伝えて「読んでみたいな」と思ってもらう。そんな「職人芸」の現場を、隣でよく見ていました。虚空をにらみながら、指を折って文字数を数えていた姿を思い出します。  番組の早い段階で映し出すラインナップですので、われわれプロデューサーは、どのコーナーを取り上げるべきか、どう見せればいいかなどに知恵を絞ります。そして一瞬で読み取れるように、文字数を少なくする工夫をこらします。画面に登場する時間は短いですが、担当者の「文字数との戦い」の成果に注目していただけると嬉しいです。
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19×19の暗算

 9月11日の放送では学習参考書「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」を取り上げ、ダイヤモンド社の担当編集の吉田瑞希さんにお話を聞きました。「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」(小杉拓也 著/ダイヤモンド社 刊)は2022年12月の発売以来、販売を伸ばし続け、発行部数がシリーズで78万部という異例のヒット作となりました。 発行部数がシリーズで78万部  ヒットを支えたのは60代以上の読者の存在です。60代以上の読者が3割を占めます。小学校3年生をターゲットにしていたため、「最初60代以上の方から感想が多く届いたときは疑問だった。びっくりした」。  60代以上から一番多く寄せられた感想は「この歳になっても何かを身につけることができてうれしかった」。仕事を辞めてできないことも増えていく中で、何かを身につけるという経験が少なくなっている60代。吉田さんは「1日で暗算方法を本当に身につけられるので、そこの喜びが一致したのだろう」と話します。  「大人にも売ろうと思って作ってはいなかったが、小学生向けに作ったことでハードルが低く見えて、私にもできそうと思って手に取ってくれた」。これからも60代以上と小学生のどちらもを取り込もうとするのではなく、あくまでも小学生向けの本として続けていくといいます。  確かに解いてみると、私もまだ暗算できるんだと自信がわいてきました。自信を失った時にまた参考書を開きたいと思います。
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子どもの成長

 早いもので、子どもが2歳になりました。色々なことに興味を持ち吸収していく姿は、私が忘れてしまった柔軟性を持ち合わせていて、一緒にいると驚かされることばかりです。  そんなうちの子の最近の流行りは「ごっこ遊び」です。特に怪我を治すごっこ(お医者さんは苦手らしくごっこでもやりたがりません)とお店屋さんごっこがお気に入りです。 患部にシールを貼ってくれます  怪我を治すごっこでは、子どもが患部にシール(写真参照)を貼って「これでもう大丈夫!」と言って去っていくまでがお仕事です。怪我をするのはもっぱら親の役目。しかもどこかに頭をぶつけて泣く真似をしろとの演技指導が入ります。ぶつけないと痛くないことがわかっているんですね。また泣き真似にしても結構レベルの高い演技を求められており、満足する痛がり方でなければ治療に着手してもらえません。私、土日は1日30回は壁にぶつかりエンエン泣いてます。  そして、お店屋さんごっこも同じくリアリティが求められます。「わー!おいしそー!」の一言が子供の満足のいくテンションと声色でなければなりません。嬉しいと声がいつもと違うというのをしっかり認識しているんですね。さらに本人は食事の際、まだ手づかみで食べることもあるのに、私がおもちゃのスイカを手で持って食べようとすると「スプーンを使って食べなさい」という指導が入ります。  また、驚いたことに決済がキャッシュレスなんです。「これください」と言うと、嬉しそうにICカードに見立てたものを「ピ!」っとしたり「PayPay!」と言っています。現金は受け付けてくれません。時代を感じます。  このように、想像以上に普段の大人の生活をよく見ていて、それが遊びにも現れているんだと感心させられることが多々あります。日に日に要求のハードルがどんどん上がっていきますが、私も演技力を磨いてなるべくついていけるように頑張ろうと思います。  ちなみに最近は私の仕事がテレビに関するものだと認識し始めています。今のところショートカットでテレビに映る人は全員私だと思っている様子で、女優の浜辺美波さんや長澤まさみさん、石原さとみさんがテレビに映るたびに「ママ!」と言っています。さて、現実を認識するのはいつなのでしょうか。
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吉野家の本気

 8月28日(水)の放送では吉野家HDのダチョウ事業を取り上げ、河村泰貴社長にインタビューしました。河村社長は吉野家のアルバイトから正社員になり、2012年、43歳で吉野家HD社長に就任。「ミスター牛丼」と呼ばれた吉野家の安部修仁氏からバトンを受け継いだ人物です。 河村社長は約20年前からダチョウに目を付けていました  印象的だったのが、河村社長のダチョウにかける強い思いです。「牛肉にできたことがダチョウにもできるんじゃないのと、社内をそう鼓舞してきた。一度しかない人生で、世の中を変えてみたいと思わないかと」 ダチョウ牧場を自社で運営しています  20年前、一社員だった時にダチョウ肉を食べときの感動が原動力です。「牛肉の赤身にも似た味がして非常においしかった」。はなまる社長への就任や、米国産牛肉の輸入禁止という危機などがあり、ダチョウ事業は一時宙に浮きました。ただ、ダチョウへの思いは消えることはなく吉野家HD社長になった後、外部から研究者を招集。素材研究や商品開発を開始したのです。  ただ、ダチョウは飼育効率の高さから注目を集めているものの、飼育が難しく普及には至っていません。いつごろまでの普及を目指しているのか聞くと、「100年はかけたくない」と返ってきました。「日本人が牛肉を日常的に食べるようになったのは、ほんのここ150年も経っていない。当社125年の歴史があるが、125年前はまだ人々は日常的に牛肉を食べていなかった。でも今どうですか」。河村社長の視線の先は100年先。経営者としての強さを感じました。
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番組刷新から間もなく2か月

 「NIKKEI NEWS NEXT」プロデューサーの村松進です。7月1日に番組を刷新してから、間もなく2か月となります。この間にはヨーロッパでの選挙や日経平均の乱高下、岸田総理の総裁選への不出馬表明といった重要なニュースが相次いで発生しました。  その日に起きたことは「トップニュース」として日本経済新聞の編集委員などをスタジオに呼び、素早く解説しています。しばらく経過してからエコノミストなどをお招きして、改めてじっくり分析するのが「特集コーナー」です。 幅広い分野の専門家が登場します  この2か月間に特集コーナーでは、どんなテーマを扱ってきたのでしょうか。放送内容の記録を基に、8月22日までの特集を分類してみました。  最も多かったのは「企業活動」で、全体の32%を占めました。「日本車はテスラや中国勢に、どう対抗する?」「米テック企業の決算から戦略を読む」などがあります。22%で続いたのが「マーケット」です。「日経平均が歴史的な急落」「日経平均が過去最大の上げ幅」など、タイトルにも迫力がありますね。  マーケットを動かした「金融政策」は19%を占めています。「日銀会合で追加利上げと国債購入減額計画の同時決定はあるか?」など、いま読み返すと意義深い内容が多いです。これら以外では中国経済の先行きといった「国際政治経済」、スタートアップへのインタビューなどの「サイエンス」が続きました。 企業活動が3割を占めました  今後は自民党の総裁選と、続いて予想される衆院選、そして米大統領選と「政治の季節」を迎えます。日米などの金融政策にも一段と注目が集まります。これからも「NIKKEI NEWS NEXT」の特集コーナーをご覧ください。
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お墓は継がせない?

 お盆にお墓参りに行く人も多いのではないでしょうか。7日の放送では樹木葬を取り上げました。樹木葬は墓石の代わりに樹木や芝生をシンボルに遺骨を埋葬。継承不要で価格も安く、近年人気が集まっています。 樹木葬に注目が集まっています  2年前に樹木葬を始めた蓮花寺の飯田住職に話を聞きました。樹木葬を考え始めたきっかけは、立派なお墓を持った檀家さんが樹木葬に移ったのを見たことだといいます。遺族に代わってお寺や霊園が故人の遺骨を預かり長く供養する永代供養に移る人も多く、これからの時代には必要と樹木葬を始めました。 親が子供を思う気持ちを指摘します  特に印象深かったのが、「子供が親を供養していく気持ちより、親が子供に負担をかけないで自分の最期を迎えたいというようなことを思う人が増えている」という話です。ほとんどの人が子供に管理費を払わせるわけにはいかないと言うそうです。仏壇最大手のはせがわの調査では、樹木葬を直近5年以内に選んだ・検討している理由として「後継者が不要だから」が7割、「管理が楽だから」が6割を占めました。  お墓は子供が親や先祖への思いから供養するものとされますが、逆に親が子供を思うようになってきているところにお墓事情の変化を感じました。お盆にお墓について話し合ってみるのはいかがでしょうか。
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キヌアと天かす

 暑い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は相変わらず、よく食べ、よく呑み、よく寝る毎日を過ごしています。 ジムに通い始めました  ただ、暑いが故に薄着となり気になるのは体型です。特に逞しい二の腕は悩みの種でして、その悩みを解消すべくジムに通い始めました。人生で何度ジムを辞めたかわからない私ですが、始めて約1ヶ月。今のところ週に3日のペースを保っています。  もちろんジムに行った直後は意識が高く、食事にも気をつけています。先日食事に行ったレストランでボリュームのあるサラダが出てきて、これを家でも真似しようと思い、生まれて初めてキヌアを買いました。皆様ご存知ですか?そう、あの「スーパーフード」と言われるキヌアです。栄養価が高くカロリーが比較的抑えられるため、海外セレブがダイエットに使用していると人気になりました。近所のスーパーには無かったため、ネットで購入し、届くのを楽しみにしていました。 大量の天かすが届きました  さて、勘の良い方はもううすうすお分かりだと思います。そうなんです、私が意識高くなるのはジムからの帰り道のみなんです。つまり週に3回だけ。さらに、私は「意識の低い」状態となる時があります。はい、お酒を嗜んだ時です。  最近のマイブームはお酒を呑んだ後、鰹出汁に天かすを入れて締めにすることです。まさかこの年で天かすの美味しさに目覚めるとは。先日お気に入りの天かすを切らしてしまい、こちらもキヌアと同じくネットで注文しました。  そして先ほどキヌアと天かすが同時に自宅に届き、自分の矛盾だらけの行動に笑っています。あまりに対極にあるこの2つ...。最適解はやはり「天かすとキヌア入りサラダ」でしょうか?  そんなこんなで理想の体型になるのにはまだ時間がかかりそうです。
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2024年問題の救世主?

 7月24日の番組では、いすゞ自動車が発売する普通免許で運転できるトラックを紹介しました。2024年問題が課題になる中で、ドライバーの裾野を広げるのが狙いです。 いすゞは普通免許で運転できるディーゼルトラックを発売する  元トラックドライバーでライターの橋本愛喜さんに2024年問題について話を聞きました。その中で印象に残ったのが、4月に始まったドライバーの残業規制が給料の減少につながっているという話です。5月末にドライバーに3月と比べて給料がどう変化したかアンケートを実施したところ、「増えた」が18%、「変わらない」が52%、「減った」が30%だったというのです。  副業に対しても聞いたところ、6割を超えるドライバーが前向きに検討しているとの結果が出ました。収入減を補うため、副業で運転代行をしているドライバーもいます。かつては年収1000万円クラスも少なくなく、「ブルーカラーの花形」と言われていましたが、他の業種と比べて賃金が安いのが実態です。  2024年問題の救世主として、今回取り上げたいすゞの普通免許で乗れるトラック、トラガール、外国人労働者、モーダルシフト、自動運転・・・と様々なものが取り上げられてきましたが、橋本さんは「救世主はない。業界全体で賃上げの原資である運賃をあげることと、労働環境をよくすることにつきる」と話します。今後も2024年問題に注目していきたいと思います。
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バーチャルスタジオ探訪

 NIKKEI NEWS NEXTプロデューサーの村松です。7月の番組刷新から3週間となりました。皆さま、バーチャルスタジオを導入した番組の感想は、いかがでしょうか。なかなか言葉でご説明する機会がありませんので、オープニング映像の内容を改めてお知らせしたいと思います。 未来を照らす灯台がコンセプトです  映像は灯台が周囲を照らしているシーンから始まります。八木ひとみさんやコメンテーター、ゲストがニュースをお届けしているスタジオは、灯台の内部なのです。コンセプトは「未来を照らす灯台」です。そして映像は灯台に急接近していきます。 ニュースを運ぶ風が吹き抜けていくイメージです  スタジオのもう一つのコンセプトが「ニュースを届ける風」です。ビジネスパーソンの先行きを照らす灯台を、ニュースを運ぶ風が吹き抜けていくイメージです。視聴者の皆さんが風に乗ってスタジオを訪れる映像だと言えるかもしれません。 スタジオ内は実際は緑一色です  裏話ですが、われわれプロデューサーたちは放送の直前まで、スタジオ内で台本の修正などをしています。放送が始まってテレビを見ると、実際には緑一色だと知っているスタジオが現実のように感じられるから不思議です。皆さま、ぜひオープニングから番組にご注目ください。
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継続は力なり

 10日の放送では「変わる夏セール」をテーマに、松屋銀座とロンハーマンを取材しました。まさにセール時期を迎えていますが、例年と比べてセールをしていないブランドが増え、セール対象商品が少なくなっているなと感じる方も多いのではないでしょうか。 松屋銀座はセール時期を遅らせました  3年前にセールを廃止したロンハーマン。5年前に環境負荷に向き合いショックを受けたことをきっかけに、公約を掲げてサステナビリティを軸にした経営にかじを切りました。ネット通販も含めて14店舗で、会員限定やキャンペーンなどの値引きもなく、価格による訴求を廃止しています。  取材して特に印象に残っているのが「3年間続けるのは簡単ではない」という言葉です。セールをしないことを継続する難しさを感じました。昨年は夏が長く秋が暑くなったことで、アパレル各社は苦戦。在庫を抱えることになりました。セールを実施していなかったある大手アパレルも、今年はセールを実施しているといいます。ロンハーマンは在庫が残った際には、値下げするのではなく、売れる時期まで待ったり、発信の仕方を変えたりしています。トレンドを重視してきたアパレル業界で「待つ」というのはかなり勇気が必要です。  異常気象ともいえる暑さで、需要予測の難易度も上がってきています。定価販売を継続できるのか、ブランド力が問われていると感じました。
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「推し活」

 NIKKEI NEWS NEXTがスタートして数日が経ちました。まだまだ慣れない部分もあり、日々バタバタと過ごしています。さて、皆さまお気づきかとは思いますが、新番組のテーマカラーはブルーです。ブルーと言えば...? 1年ぶりにハマスタに行ってきました  そうです、私の「推し」球団である横浜DeNAベイスターズのカラーでもあります!無理矢理でごめんなさい。  先日、友人に手配してもらい、1年ぶりに横浜スタジアムへ行ってきました。ホームゲームはやはり特別で、興奮が止まりませんでした。そして、私にとって1年ぶりのハマスタをさらに熱くしてくれたのが、背番号25番の筒香嘉智選手の存在です。  アメリカでの挑戦を経て、再び横浜に帰ってきてくれた筒香選手。彼の存在は横浜にとって、とても大きいものです。復帰会見を号泣しながら見て、その場で25番のユニフォームを即購入しましたが、残念ながらこの日には間に合いませんでした。それでも、数年ぶりにホームで筒香選手の応援歌を歌える喜びを噛み締めながら試合に臨みました。  心地よい風が吹くよく晴れたビール日和に、「GoGo筒香」と歌う喜び。ハマスタ名物のミカン氷までしっかり堪能し、試合を存分に楽しみました。勝ってくれたら最高でしたが、贅沢は言えません。追い上げる場面があったものの最後は届かず、残念ながら負けてしまいました。  それでも、現地観戦の素晴らしさの余韻を胸に帰路につきました。帰宅すると、なんとユニフォームが届いていました!このタイミング!と思わず笑ってしまいましたが、次にこのユニフォームを着て球場に行く時には、筒香選手の大活躍でチームが勝利すること間違いなしです。きっと。
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