NIKKEI NEWS NEXT

コラム

19×19の暗算

 9月11日の放送では学習参考書「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」を取り上げ、ダイヤモンド社の担当編集の吉田瑞希さんにお話を聞きました。「小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本」(小杉拓也 著/ダイヤモンド社 刊)は2022年12月の発売以来、販売を伸ばし続け、発行部数がシリーズで78万部という異例のヒット作となりました。

発行部数がシリーズで78万部


 ヒットを支えたのは60代以上の読者の存在です。60代以上の読者が3割を占めます。小学校3年生をターゲットにしていたため、「最初60代以上の方から感想が多く届いたときは疑問だった。びっくりした」。

 60代以上から一番多く寄せられた感想は「この歳になっても何かを身につけることができてうれしかった」。仕事を辞めてできないことも増えていく中で、何かを身につけるという経験が少なくなっている60代。吉田さんは「1日で暗算方法を本当に身につけられるので、そこの喜びが一致したのだろう」と話します。

 「大人にも売ろうと思って作ってはいなかったが、小学生向けに作ったことでハードルが低く見えて、私にもできそうと思って手に取ってくれた」。これからも60代以上と小学生のどちらもを取り込もうとするのではなく、あくまでも小学生向けの本として続けていくといいます。

 確かに解いてみると、私もまだ暗算できるんだと自信がわいてきました。自信を失った時にまた参考書を開きたいと思います。