2022年がスタートしました。年始の恒例ともなった、国際的な政治リスク調査会社「ユーラシア・グループ」が発表する世界の「10大リスク」。今年の1位は「No zero Covid(ゼロコロナ政策の失敗)」でした。中国が新たな変異ウイルス、オミクロン株の封じ込めに失敗し、供給網などの混乱が世界に波及するとの予想です。ゼロコロナ政策を掲げ、求心力を高めて共産党大会に臨みたい習近平指導部にとっては衝撃的な見立てでしょう。
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ちなみに2位は「テクノポーラーの世界(巨大ハイテク企業による支配)」、3位は「米国の中間選挙」、4位は「中国の国内政策」。1位から4位までを「米中モノ」が占めたのはきわめて示唆的です。やはり米中対立が今年も最大のテーマとなりそうです。
米中という2つの大国がイデオロギーの違いを背景に経済や政治で真っ向から対決姿勢をとり、それが世界の秩序を大きく揺さぶる。それぞれ国内の事情から内向き志向もさらに強めて、国際的な課題への対処がおろそかになる。そうしたありがたくない構図は、すでに現実として表れつつあります。
世界地図をみるまでもなく、日本は東シナ海を挟んで中国と向かい合い、まさに米中対立の最前線に位置しています。その余波は今年も日本の政治や経済、社会にさまざまな形で及んでくるでしょう。こうした動きをつぶさにお伝えしていきたいと思います。今年も「日経ニュース プラス9」をどうぞよろしくお願いいたします。

日経ニュース プラス9 プロデューサー
森松博士
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