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2024年06月17日(月)ケーキ屋さんの悩み

 先日(12日)の放送では、洋菓子店を取材しました。原材料や人件費の高騰で、「街のケーキ屋さん」を中心とした洋菓子店の倒産が1ー5月に18件と、2000年以降で最多だった19年を上回るペースになっています。

ケーキの原材料価格の高騰が止まりません


 「手間をかけるしかない」。東京・練馬区で20年以上洋菓子店を営む山本さんは、苦しい状況を乗り越えるための対策をこう話します。一般的に原材料が高くなり人が足りなくなると、ケーキのつくりをシンプルにしてしまいがち。そんな時に、様々な食感が楽しめるように多種多様な生地をつくり、焼きたてのスポンジを使用するといった手間を惜しまないことが重要だと言います。価格が2倍に上がっているチョコレートも、「外注すれば価格は下がるがお客さんはわかる」と山本さん。素材や商品のラインナップを見直しながら自社での製造を続けます。

 一方、大手のシャトレーゼ。調達担当の井上さんは「まだまだムダがある」と話します。山梨県に本社を置くシャトレーゼは、例えば北海道の素材を一度山梨に納品して商品化し、また北海道に運ぶといったムダが知らず知らずのうちに発生しているというのです。商流、物流を確認し地産地消を目指すといいます。また、「自分たちでできることは自分たちでやる」ことも徹底。卵は割られた卵を買うのではなく、自分たちで割る。そうすると鮮度も高まるうえに、卵業者のマージンも抑えられるというメリットがあるということです。

 苦しい中、街のケーキ屋さん、大手、両者とも知恵を絞っています。そんなことに思いをはせながら食べたケーキは、いつもより少し甘く感じました。

淡海美帆

日経ニュース プラス9 プロデューサー
淡海美帆

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