新年早々、株が上がっています。日経平均株価は、今年最初の取引(大発会)で下げた後、10日には一気に3万5000円台まで駆け上りました。長らく「33年ぶり高値」とお伝えしてきましたが、1990年2月以来33年11カ月ぶりですから、ほぼ「34年ぶり」。34年1カ月前の1989年12月の史上最高値3万8915円更新も、現実味を増してきました。
|
| 史上最高値も見えてきた? |
辰(たつ)年のはじめに、竜のごとくという急騰です。相場格言では続く巳(み)年と並んで「辰巳天井」といわれ、確かに日経平均の算出開始後6回の平均騰落率は28%で十二支トップ。しかし「注意が必要」というのはピクテ・ジャパンのストラテジスト糸島孝俊さん。最初の1952年は196円の上昇で、いまなら1日の変動幅としても決して大きくありませんが、当時は日経平均の草創期で水準が低く大納会の終値が362円。1年で2倍以上、歴代トップの118%アップとなったのが効いているのです。
|
| 辰年は上昇率トップ |
過去6回それぞれの年で単純に上がったか下がったかをみると、4勝2敗で5位タイどまり。2000年はITバブル崩壊で27%急落した一方、逆に前回2012年は年末の政権交代、アベノミクス始動で23%急上昇と、荒々しく振れ幅の大きい辰年相場です。
たまたま12年の巡り合わせではとも思いますが、辰年は4年に1度のアメリカ大統領選挙と重なります。現職が再選狙いで経済対策を打つという思惑から、株価には追い風という声も市場関係者からよく聞きます。まさに今年は現職バイデン氏が再選を目指します。相手がトランプ氏となれば......どうなるでしょうか。
十干を加えると2024年は甲辰(きのえ・たつ)です。甲は十干の最初、草木が地上に芽吹く様子の象形文字で「物事の始まり。旧体制が破れ変革の兆しという意味。活発な辰と相まって一途にひた走る年」(糸島さん)だそうです。前回60年前(1964年)は東京五輪や新幹線の開業と並び、テレビ東京が開局しました。
今年は「甲辰」にふさわしく(?)アメリカのほかにも世界で注目の選挙が相次ぎます。まずその皮切りとなるのが13日投開票の台湾総統選挙。プラス9では結果と影響について詳しくお伝えします。

日経ニュース プラス9 キャスター
岸本好正
記事は日経プラス9クラブ会員向けのメールマガジンで毎週金曜日に配信しています
⇒詳しくはこちら