大変な2024年の幕開けとなりました。元日に発生した能登半島地震では、多くの命が失われました。被害は甚大です。心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
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| 機上で知った羽田の事故 |
1月2日の夕方、帰省先の松山から飛び立った飛行機が、そろそろ東京湾に近づこうという時でした。機内に突然映し出されたニュースチャンネルは、滑走路で炎上する旅客機の姿を伝えていました。あの羽田空港での日航機と海上保安庁機の衝突事故は、私たちの搭乗機の着陸直前に起きたのです。少し時間がずれていたら巻き込まれていたかもしれません。
当然、羽田には降りられません。伊豆半島付近で旋回しながら待機することに。その間も機内の画面には消火活動にもかかわらず、みるみる客室内にも広がっていく火の手。重苦しい雰囲気が漂うなかで流れた「乗客乗員は全員避難」という一報に、まさにほっとしました。あの緊迫した状況で、およそ380人全員を短時間で機外に脱出させた機長以下乗員のみなさんには、ただただ称賛と敬意を表したいです。
周到に想定された待避の手順を、積み重ねた訓練を踏まえて冷静に実践する......と書くのは簡単。でも、それをやりきることは今回「奇跡」と呼ばれたように実に難しいことです。一方、日航機と衝突した海保機は能登半島地震関連の救援物資を載せていました。被災者のため元日から献身してくださった方々が亡くなられたのは本当に痛ましいことでした。
新年早々「プロの仕事」の尊さを、かみしめました。私たちも、みなさまに有益な情報をお届けできるよう精進して参ります。今年も、どうぞよろしくお願い申しあげます。

日経ニュース プラス9 キャスター
岸本好正
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