今年のノーベル賞、残念ながら日本人受賞のニュースをお伝えすることはできませんでしたが、BSテレ東で毎週水曜日に「日経ニュース プラス9」の後、夜10時から放送している「居間からサイエンス」ではこの半年間、多くのノーベル賞候補者をお招きしました。
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| ノーベル賞受賞の吉野彰さんも出演 |
・ペロブスカイト太陽電池を発明した桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授
薄くて軽く、曲げられる太陽電池。家の壁や窓・ドローンなど、どんな場所にも取り付けることが可能になり、今世界中から注目を集めています。
・ディスプレイに革命を起こした東京工業大学の細野秀雄栄誉教授
細野さんが開発したIGZO半導体によって、テレビのディスプレイは高画質で薄型になりました。
・結晶スポンジ法を生み出した東京大学の藤田誠卓越教授
結晶スポンジ法の説明はとっても難しいのですが......今までわからなかった分子構造が解明され、新薬やビールなど食品の開発が効率的にできるようになるそうです。
そして9月27日の放送では、2019年にノーベル化学賞を受賞した旭化成の吉野彰名誉フェローにもお越しいただきました。
吉野さんが開発したリチウムイオン電池は、スマートフォンやパソコン、EV(電気自動車)にも使われていて、今や私たちの生活に欠かせない存在となっていますよね。
世界的な発明をする科学者は一体どんなパーソナリティーを持っているのでしょうか。
どの方にも共通しているのは、楽しんで研究をしているということ。そして失敗を恐れないということ。
吉野さんも、実は旭化成に入社してから何度も失敗を繰り返していたそうなんです。
ようやくたどりついたリチウムイオン電池も、基礎研究に5年、製品化するまでに5年、用途開発に5年、あわせて15年もかかったそうです!
しかも、「これでも短い方」なんだとか。
私たちの生活を支え、世界をリードする研究を進めることで日本を支えるサイエンス。
理系人材が減っているといわれる日本ですが、まだまだすごい発明や研究をしている方がたくさんいます。
ノーベル賞クラスの大発見には、長期の目線で後押しし、楽しんで没頭できる環境を整えることが大事だと実感しました。

日経ニュース プラス9 キャスター
須黒清華
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