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2023年09月11日(月)緊張の9時半 「一目瞭然」で円安進行

 最近、私が担当する「マーケット一目瞭然」では緊張する場面が増えました。為替相場の話です。時に番組冒頭で市場の動きをお伝えすることもありますが、私のコーナーは大体午後9時30分過ぎ。このあたりでよく相場が大きく振れるのです。これは、決して偶然だけではありません。

夜になると...円安に

 アメリカの重要な経済指標、例えば雇用統計やCPI(消費者物価)などが夏時間のいま、日本では午後9時30分に発表され、マーケットが反応するのです。例えば7月27日発表のGDP(国内総生産)は4-6月期の速報値が予想を大きく上回りました。当日の出演のエコノミストら専門家がスタジオ内で思わず「えっ」と声を上げ、のけぞるほどのアメリカ経済の強さ。ドル円相場は一気にドル高円安に動きました。

 市場では目下、円安が進行中。今年の最安値を放送中に更新するかしないか、ぎりぎりの動きに対応する必要があります。今週5日も、オンエア開始が迫るにつれドル円相場が147円30銭台に近づき円の今年の最安値まであと数銭、という水準に達しました。

 「マーケット一目瞭然」コーナーでは急ぎ二段構えの作戦を立てました。
・プランA 安値突破ならコーナー冒頭に字幕を出し「最安値更新」と紹介
・プランB 安値に届かないならコーナー最後に回し「最安値迫る」と紹介

 果たして円は番組中に最安値を突破、「プランA」です。直前までデータを確認しながらスタジオに飛び込み、手元の原稿の「今夜」を「つい先ほど」に書き換え取引水準を最新のものに修正したうえで、お伝えしました。

原稿は直前まで手直しします


 利上げしても好調が続くアメリカ経済。インフレを防ぐため、さらに利上げとなれば再び1ドル150円台に乗ってくる可能性もあります。アメリカの夏時間が終わり経済指標の発表時間が遅くなる11月上旬まで続きそうな「緊張の9時半」。来週以降も「マーケット一目瞭然」に注目してください。

岸本好正

日経ニュース プラス9 キャスター
岸本好正

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