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2023年09月04日(月)コロナ後の富士山で見た危険な「弾丸」

 先週金曜日のプラス9は、トラウデンさんも夏休みから戻り、久しぶりに金曜日メンバーが(おそらく3週間ぶりに)全員そろいました!私も7月に夏休みをとり、富士山に登りました。世界文化遺産に登録されて10年。人生で一度は......と思っていた夢が実現しました。

金曜メンバー久々の勢ぞろい

 コロナ後、外国人客も加わって富士山の混雑がよく話題になっていますね。通常は朝や昼から登り始め途中で山小屋に1泊し、翌日に山頂を目指しますが、山小屋の予約がかなり取りづらくなりました。新型コロナの感染対策として1人あたりのスペースを広くするなどしたため、収容できる人数が以前の6割ほどに減ったそうで、予約の受付開始初日にシーズン通しで空きがほぼなくなったところも。そんな心配もあったので、7合目にある山小屋の予約を午前0時ちょうどからスマホの前にスタンバイし、なんとか取りました。

 この状況下で問題になっているのが0泊2日の「弾丸登山」。夕方ごろ出発して夜通し山頂を目指す人が増えています。通常の登山客と比べけがや高山病、低体温症などで救護所に運ばれる割合が跳ねあがるそうです。それだけでなく、混雑によって恐ろしい落石事故のリスクも高まります。

 実際に私が登山をした日も、夜寝る準備を済ませ宿の外に出てみると......ヘッドランプの灯を頼りに頂上を目指す行列ができていました。昼間でさえ四つんばいになって登らなければいけないほどの険しい道もあり、富士登山は想像以上にハードだなと感じましたが、視界が狭く気温も下がるうえに寝不足も重なる夜の強行軍は、心配になりました。中には「予約はしていませんが泊まれますか」と山小屋のスタッフさんに尋ねている人もいました。

 地元の自治体は対策を打っています。山梨県は登山道が混雑して危険だと判断した場合に、通行を規制する措置を導入しました。山梨県警は5合目と6合目にある臨時の派出所に1-3人の警官を常駐させていますが、週末など混雑が予想される日には最大8人の態勢で対応にあたっています。こうした規制も必要ですが、まずは1人1人が万全の準備をした上で登るよう、心掛けをすることも大切ですね。

栄養補給も笑顔も欠かさず


 さて私は7合目に泊まり、ご来光は......そのまま7合目で見ることができました!その後、2日目の昼に無事山頂に着きました。体力的にはなかなかきつかったですが、様々な絶景が励みになり登りきることができました。あらかじめ無理のない計画を立て、安全に登頂できたからこそ、いい思い出になったと感じています(今回のプラン、混雑をうまく避けることもできました。おすすめです!)。

片渕茜

日経ニュース プラス9 キャスター
片渕茜

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