またしてもこの季節が来ました、夏休み。毎年、宿題に振り回されている我が家ですが今年はちょっと画期的な出来事がありました。
|
| ハリウッドでもAI活用は議論に |
なんと、読書感想文が「自宅で書かなくてよくなった」のです!何を隠そうウチの「時間のかかる面倒な宿題」トップクラスだった読書感想文。それが一転、(当然ながら)自分できちんと本を読んだうえで、ストーリーや登場人物、心に残ったことなどをまとめた「感想文の骨格」をつくればOK。仕上げの作文は、教室で書くことになったそうです。
この大転換は、ChatGPTをはじめとする生成AI(人工知能)の急速な進化も背景にあるのではないでしょうか。日本でも大きなブームとなってから初めてやってきた夏休み、宿題に使うというケースが大量に出てくることでしょう。個人的には便利で効率的だなと感じることも多々あるのですが、教育のツールとしては......。文科省は休み前に注意点を周知しようと今月4日、小中高校での活用について「暫定的なガイドライン」を急いで発表しましたが、不適切な例として、まさにAI作成の読書感想文をそのままコンクールに提出することが挙げられていました。
ガイドラインでは「生成AIを使いこなす力」を育てる姿勢を重視しながらも、自己の判断や考えが重要であると理解させることが重要と強調しています。読書感想文を「自宅で書かせない」というのは不正を防ぐ側面もあるのでしょうが、まだまだ間違いも多いAIがつくった文章を丸写しせず自分自身で考えて書く、というのは英断だと思います。
私が小学生の頃は連日学校のプールに通い真っ黒に日焼けしていたような気がしますが(何十年前よ、と言わないでくださいね)、そんな子どもの「夏の恒例行事」がここ数年のコロナ禍のお休みから久々に復活します。どんな仕上がりになるか、今からちょっと楽しみな読書感想文を含めて、今年は少しでも夏の思い出を増やしてもらえたらなと願っています。

日経ニュース プラス9 キャスター
倉野麻里
記事は日経プラス9クラブ会員向けのメールマガジンで毎週金曜日に配信しています
⇒詳しくはこちら