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2023年06月26日(月)書く→話す ぱっと「回路」を切り替えて

今週月曜日は小柳キャスターに代わり、日本経済新聞編集委員の藤田和明さんとご一緒にお伝えしました。藤田さんは「日経ニュースプラス9」で以前からコメンテーターとして何回か出てもらっていましたが、キャスターとしては初出演でした。編集委員の皆さんは、普段書く仕事をされていても、いざテレビでキャスターの仕事となると、ぱっと頭の中の「回路」を切り替えられていて尊敬しかありません。

藤田さんと岸本さんは同じ愛媛出身

 今からずっと前、かれこれ20年近く前になるでしょうか。番組の宣伝のための収録を担当していた私は、大量のセリフを暗記しなければなりませんでした。でもこの作業が本当に苦手で「アナウンサーってこんなにセリフを覚えなくてはいけないの!?」と毎週火曜の収録日、途方に暮れていました。1つのセリフは大体20秒くらいで、さほど長くはないのですが、どんどん覚えては収録、覚えては収録......と繰り返していきます。

 一度脳に刻みこんで暗記したはずの言葉が、いざカメラの前に立つとスムーズに出てこない。確かに覚えたのに、どうして出てこないのだろう?と不思議で仕方なかったのですが、繰り返していくうち「脳内に記憶した内容を読み込むための回路」ができあがり、スムーズに情報を口にできるようになった感覚がありました。この回路は訓練を開始するまでは存在すらしなかったわけです。回路がないのだから、情報を読み込みに行っても口元まで伝達されるのに時間がかかるのは当然です。

 役者がよく言う「セリフが出てこない」というのは次元こそ違えど、きっとこういうことなのではないか思うのですが、いつかどなたかに聞いてみたいです。身近な同僚ならミュージカル経験のある須黒アナウンサーは共感してもらえるかしら。ダンス経験のある片渕アナウンサーだと、身体表現が伴った時に違う世界が見えそうで面白そうですね!

 回路といえば、これまで停滞していた日本株が春以降に急上昇したのも、海外の投資家の「思考回路」が切り替わったから?という指摘はよく聞くのですが......長続きするのでしょうか。マーケット取材経験豊富な藤田さんが今度番組に再登場したら、聞いてみたいと思います。

倉野麻里

日経ニュース プラス9 キャスター
倉野麻里

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