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2023年03月20日(月)新聞「話者」卒業...春からNYへ

 3月13日の放送をもって、日経ニュースプラス9を「卒業」することになりました。

1年間支えてくれた須黒アナが送り出してくれました


 来月からニューヨーク駐在となるためです。初めてのキャスターのお仕事で、何もかもが手探りでしたが、去年4月から1年間、とても有意義な経験をさせていただきました。視聴者の皆さま、そして番組に出演してくださったゲストの方々に、まずは感謝を申し上げます。

 新聞記者ならぬ「新聞話者」という言葉があります。見聞きしたことを面白おかしく話すばかりで、なかなか記事を書かない新聞記者を冷やかす業界用語です。いま新聞社で働くジャーナリストは、これとは違う意味で「新聞話者」になることを求められる局面が増えてきました。情報技術の発展で活字、映像、あるいは音声といったメディアの境界線があいまいになり、取材したことを書くだけでなく、テレビや動画、ラジオやポッドキャスト向けのコンテンツとして話す機会が増えてきたのです。

 そんな時代の流れもあってか、30年間、活字の世界にどっぷり漬かっていた私にも、突然キャスターをやってほしいとの話が降ってきました。まさに素人そのものの司会・解説で、お見苦しい場面も多々あったかと思います。お付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 番組が何とか回ったのは、体育会系で疲れをまったく見せないタフなスタッフたち、そして正真正銘のプロの「話者」であり、いつも明るく元気いっぱいの相棒、須黒清華アナウンサーのおかげにほかなりません。

 本番直前にニュースが発生し、机の上に原稿も台本もないという状況が、少なからずありました。「お、本番まで3分かぁ」と内心焦っていても、「台本来ないですねー」と余裕たっぶりに笑顔を浮かべる須黒さんを見ると、まあ、なんとかなるだろうという気になったから不思議です。そしてカメラが回ったときの集中力と機転。いつも助けられてばかりでした。深謝。

 アメリカ駐在は2度目、8年ぶりになります。2015年までいた前回は、オバマ政権のときでした。その後、トランプ政権の誕生、パンデミックという「大事件」が立て続けに起こり、政治も経済も大きく変わりました。デフレ懸念が、超インフレに。グローバル化から、分断の時代へ。ふだん国際経済・金融・貿易問題について日経の社説やコラムを書いている身としては、自らの知識が急速に色あせてゆくのをひしひしと感じていました。そして最新のアメリカと世界の実情を体感し、じっくり取材したいとの思いが、日増しに強くなっていきました。今回、幸運にもその希望がかない、米州編集総局コメンテーターという新しいポストで、コラムを取材・執筆させていただくことになりました。

 番組とお別れするのは、後ろ髪を引かれる思いです。ですが山川、小柳の両先輩キャスターが引っぱる形で、番組がますますパワーアップしてゆくことを確信しています。

 アメリカ発のニュースは尽きません。来年の大統領選に向けて政治は大きく動くでしょう。経済面では、インフレ抑制への急ピッチな利上げが、大きな危機につながるのでは、という専門家も増えてきました。現地からリポートさせていただく機会もあるかもしれません。鮮度の高い情報をお届けできるよう頑張りますので、どうぞ引き続きよろしくお願いします。

 なお、遅ればせながら、見るだけだったツイッターでの発信を始めようと思います。アメリカ発のためになる情報を、うるさくない程度にお届けするつもりなので、フォローしていただければうれしいです。
https://twitter.com/hiro_nikkei

 それでは!

西村博之

日経ニュース プラス9 キャスター
西村博之

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