さまざまな質問に対して人工知能(AI)がネット上の膨大なデータをもとに会話形式で答えてくれる、話題の対話AI「Chat GPT(チャットGPT)」。「日経ニュース プラス9」では2月に2度、私の担当する月曜日(13、27日)に特集しました。
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| 対話AI特集1回目はITに強い小柳キャスターと(写真左)。専門家にいろいろ話を聞きました | |
番組内ではいくつか質問をしてみました。日本の財政問題といった難しい話から、すき焼きの作り方など生活に関するものまで自然な日本語で(ユーザーが急に増えているためか、画面が一時固まるなどしましたが)答えが返ってきます。月曜担当の西村博之キャスターは、記事を書くときに必要なデータについて聞いてみたところ出典のネットのリンク先までしっかりと答えてくれたそうです。
もちろん、まだまだ間違いや的外れな回答も多いのが大きな課題ですが上手に使えば仕事の効率もアップしそうです。「チャットGPT」のほかにも対話AIの開発が進む中で、今後様々な用途に広がっていく可能性があります。専門知識を網羅したプロフェッショナル性の高いものや、例えば文学の名作の書き方などパターンを駆使して面白い小説を書くようなクリエイティブなものも出てくるかもしれません。
そうすると「今ある仕事がなくなってしまうのではないか」という不安も頭に浮かびます。最近では松野官房長官の記者会見で、記者が「チャットGPT」に書かせた質問をするという場面もありました。一部では「パンドラの箱を開けた」ともいわれているそうです。でも番組に来てくださったゲストの皆さん全員がおっしゃっていたのは「恐れるのではなく新しく生まれる職業に目を向けよう」ということでした。
まず現状では相当低いとされる回答の精度を上げるために効率的に学習させるような仕事は必須でしょう。一方、AIの助けを借りてコンテンツをつくる仕事も増えそうです。テレビ業界でいえば「AIおすすめの場所へ行き、AIおすすめのご飯を食べる」なんていう次世代旅番組ができるかも。では私たち人間はというと......新しくできるであろう仕事や可能性にいち早く気づいて自分自身のスキルを磨いていくことになるのでしょうね。

日経ニュース プラス9 キャスター
須黒清華
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