あけましておめでとうございます。今年も「日経ニュース プラス9」をよろしくお願いいたします。
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| 今年もよろしくお願いいたします |
去年最後のメルマガで片渕茜キャスターも書いていましたが、私が担当する株式市場での格言で「寅(とら)千里を走る」とされた2022年。日経平均株価は前の年に比べ値下がりし、1950年以降の騰落を勝敗に置き換えると寅年は1勝6敗となり、不名誉な十二支の単独最下位脱出はいっそう遠のきました(ひとつ上が午(うま)の3勝ですから追いつくだけでも最短で24年かかります)。さて今年は......?
「跳ねる」とされる卯(う)年は過去4勝2敗。決して悪くはありませんが、株式市場の目下の状況は厳しいです。ウクライナ侵攻からまもなく丸1年、物価上昇の波は長らくデフレに慣れ切った日本にも押し寄せました。インフレ退治のためアメリカなどで利上げは当面続きそうで、世界的に景気がスローダウンする懸念が強まっています。
「マーケット一目瞭然」レギュラーコメンテーターの日経平均の予想は割れています。みずほ証券の三浦豊さんは「2万8000円の壁は分厚く、2万6000円台割れもありうる」と去年の終わりに指摘し、いきなり今年最初の取引(大発会)で的中しました。一方、マネックス証券の広木隆さんは「利上げで景気が後退すれば、再利下げへの動きが出てくる。年末に向けて3万6000円台もある」と強気でした。マーケットは先を見て動きます。経済状況が悪くても、アメリカの金融緩和によって相場が反転する「不景気の株高」を指摘する専門家は他にもいます。
十干を加えると今年は「癸(みずのと)卯」。60年前はケネディ大統領が暗殺され、日本では晩秋に総選挙がありました。仕掛けたのは、「資産所得倍増」を掲げた岸田文雄総理率いる自民党宏池会の大先輩、池田勇人(所得倍増解散)。不思議な巡り合わせです。「水辺にたたずむウサギが飛び込むかどうか迷っている。我慢の年」(ピクテ・ジャパンの糸島孝俊さん)という2023年。みなさんの迷いを解消するような情報と、専門家の分析をしっかりお伝えしていけるようスタッフ一同、脱兎のごとく奔走しながら努めます。

日経ニュース プラス9 キャスター
岸本好正
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