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2022年07月11日(月)酷暑によみがえる「段ボールエアコン」の思い出

 6月27日の「日経ニュース プラス9」では、「この夏の電力危機は防げるか?」をテーマにゲストをお招きしてお話を聞きました。多くの地方で史上最短の梅雨となり、この日に、この夏初めての「電力需給ひっ迫注意報」が発令され、節電が呼びかけられました。しかし急激な気温上昇に体がなかなかついていかない中での節電は厳しいものがありました。今年の夏は、この暑さと節電のせめぎあいが長く続きそうです。

暑い夏、元気がありあまる息子とどう遊ぶかも悩ましい問題です


 節電といえば思い出したのは小学校時代のこと。その頃学校には冷房設備がなかったので、毎年夏になるとみんなで段ボール箱を切り抜き、ビニールのテープを細く切って貼り付け、中に扇風機を入れた「エアコンもどき」を作っていました。

 「暑さは気持ちで乗り切れ!」という精神論だったのかなと思いますが、手作りのエアコンは思いのほか涼しく、一番前の特等席は奪い合いになったものです......と、昔のことを思い出しながら考えました。「待てよ?そもそも気温がその頃と比べて上がっているのでは?」

 さっそく気象庁のデータを見てみると、私が小学生だった1992年(30年前!)7月、東京の最高気温の平均は29.2度。2021年は30.3度ですから平均で1度ほど上がっているんですね。1度というと、そこまで大したことはないようにも感じますが東京周辺で30度以上となる時間数は、1980年代前半には年間200程度だったのに、2000年代に入るとおよそ2倍になったそうです。つまり真夏日や猛暑日(そもそも30年前はそんな区分もありませんでした)が増えているんですね。これはもう段ボールのエアコンで乗り切れるレベルではなさそうです。

 それでもあの頃みんなで段ボールの前に集まって涼しさを感じたように、家の中では極力全員同じ部屋にいるようにして涼しさを共有したり、扇風機を上手に使ったりと小さな工夫はこの夏も大事になりそうですね。栄養のあるものをたくさん食べて体力をつけて、上手に節電しながら、うまくこの夏を乗り切りましょう!

須黒清華

日経ニュース プラス9 キャスター
須黒清華

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