7月になりました。旧暦では「水無月」に入りましたが、このままいくと広い地域で特に西日本を中心に「水の無い」状況に陥る恐れが出ています。今年の梅雨は、多くの地方で観測史上最短となる異常事態。特に西日本を中心に水不足が懸念されています。なぜ、こうなってしまったのでしょうか。
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| ヨーロッパの熱波が空梅雨の遠因に |
「きっかけはヨーロッパ!?」。このメルマガ、過去3回にわたって須黒、倉野、片渕各キャスターが番組中に「へえ」とうなったことについて書いてきました。最近の私にとって最大の「へえ」はこれ。気象予報士の資格を持つ日本経済新聞の安藤淳編集員が「日経ニュース プラス9」で解説してくれました。
もともとヨーロッパで起きた熱波が、はるばるアジアまで伝わって上空の偏西風が蛇行して北寄りとなったところに太平洋高気圧が張り出したのだそうです。さらにインド洋上で活発な上昇気流とともに雲が発生してチベット高気圧も北へ広がり、太平洋上ではラニーニャも発生......当面、北陸や関東甲信より西では雨は降りにくい状況が続きそうです。夏の水不足に悩まされてきた四国・愛媛出身の私として、断水など最悪の状況も頭をよぎり心配でなりません。ただ、安藤編集委員は「このままずっと夏空が続く、というわけではないかもしれません」と指摘しています。なんでも、不穏な動きがあるのだそうです。
いま日本の南の海上でも上昇気流が起き雲が続々とわきあがっているそうです。今月上旬の終わりごろ、太平洋高気圧が東方面に後退するという予想も出ていて、南の雲が日本付近に北上して一転豪雨、「戻り梅雨」となる可能性すらあるというのです。水不足が解消されるのは歓迎ですが、近年はなかなか「適度に」降ってくれず、大きな水害も頻発しています。みなさまも、どうぞご用心なさってください。気象は暮らし、経済にも直結します。来週以降、番組では関連特集を組むなどしっかりお伝えしていきます。

日経ニュース プラス9 キャスター
岸本好正
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