日経おとなのOFF
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おとなの嗜み 趣味やマナーをその道に通じる方に聞く
ネルドリップコーヒー

鍋から出したネルをよく水洗いして、水気をとったら、下準備は完了です。今回はコーヒー2杯分。湯は、およそ260mlです。豆は高品質なアラビカ種を24グラム使って柴田さんに淹れ方を教わります。
湯が溜まる時間が長いネルドリップ。うまみを出すには、ペーパードリップより粗めの0,7から0,8ミリメートルの中挽き(ちゅうびき)で、じっくり抽出するのが良いと言います。
味を大きく左右するのが、湯の入れ方。抑えておきたいポイントが2つあります。
一つ目のポイントは一湯目で、粉全体に行き渡る程度に湯を注ぐ事。湯とをなじませるために20秒ほど蒸らします。
2つ目のポイントは2湯目で「の」の字を書くように湯を注ぐ事。万遍なく湯をいき渡らせる事で粉が滞留しうまみ成分が抽出されます。

きめの細かいあわが盛り上がってきた所で止めます。このとき、粉の中に空気が残っていると、ネルの中で湯と粉が混ざりにくくなるので、ある程度、勢い良く注いだ方がいいと言います。
三湯目は周辺についた粉に湯を注ぎ滞留させます。湯をネルの3分の2ぐらいまで注ぎ泡が盛り上がって来た所で止めます。3湯目までで、味の大部分が決まると言います。
このまま濃い味で飲むのも良いそうですが、柴田さんが店で出す場合、あと2回注いで、微妙な濃さを調整するそうです。
湯を注ぐ際に、スピードを変えることで、味に変化がつけられると言います。ゆっくり注ぐと濃く、早く注ぐとさっぱりとした味に。好みの味が作れるのも、ネルドリップコーヒーの魅力です。
手間をかけて淹れた自分好みの一杯。ただ、毎日美味しいネルドリップコーヒーを楽しむために、欠かせないことがあります。それが、ネルの管理。乾燥するとネルに付着したコーヒーの脂肪分が酸化し、匂いが出てしまいます。
使用後は、洗剤を使わず水または湯で手洗いをして、その後は水の入った容器に浸して冷蔵庫で保管します。1杯のために、手間ひまがかかるネルドリップコーヒー。
オフの日…ゆったりと、時間をかけて、自分好みの1杯を味わってみては、いかがですか?




