日経おとなのOFF
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おとなの嗜み 趣味やマナーをその道に通じる方に聞く
2015.02.20
剣術
日常では触れる事のない真剣、そしてそれを手にした時の緊張感。刀に集中して斬る緊張感と斬れた後の達成感を繰り返すことで心のオンとオフが体得できるといいます。剣術の講師を務める住田さんが大切にする一期一会の心構えとは…精神を研ぎ澄ませ刀と向き合う剣術を体験してみてはいかがですか。
訪れたのは、昨年5月、銀座に開校した和のカルチャースクール、ヒスイ東京。和装・書道・茶道・抜刀の4つの講座があり、抜刀コースは、1回90分から始められます。
講師を務めるのは、住田翠峯(すみだすいほう)さん。
剣の道に進んで18年。自らの経験を元に、真剣を手にする事は心の鍛錬に繋がると言います。
ここで剣術を学ぶ生徒の8割が女性。住田さんは、初心者でも刀の持ち方だけを教え、いきなり巻き藁の試し斬りをさせます。
初めての場合、殆どの人が斬れないそうです。その理由を教えるための試し斬りでもあります。
「力任せに刀をふっても斬れるわけでもなく、ちゃんと斬ってやろうと思っても斬れるわけでもないんですね」
真剣で斬るには、大切なポイントが2つあります。
1つは、刀の振り下ろし方。
「刀を振り下ろすときに切っ先を先に回していくようにしながら、腕の振りで刀を振り下ろすのが斬りのポイントです」
振り出す時、肘を伸ばした状態でなるべく大きな弧を描くように振り下ろします。そうすることで、刀をまっすぐ下ろすことができるのです。