日経おとなのOFF
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おとなの嗜み 趣味やマナーをその道に通じる方に聞く
おせち料理

こちらは、江戸時代の絵師、初代 歌川豊国の作品。正月を過ごす歌舞伎役者を描いたものです。向かって左側に、四段の重箱が見えます。豊国が活躍したのは、江戸時代の後期。つまり、重箱におせち料理を詰める習慣は、この頃、すでにあったということになります。重箱を使う理由がありました。

「重箱に、幸せを詰めこむ」
江戸時代後期の貴重な重箱が残っています。こちらは、九州の島津藩で実際に使われていた漆塗りの重箱です。島津家の家紋と花唐草があしらわれています。
重箱を使う理由は、漆の殺菌作用が、料理の保存に適していたため。また、「幸せを重ねる」という願いを込めたとも言われます。
上の段から一の重、ニノ重、三の重。四段目は、「シ」の字を嫌い、与の重と呼びます。
四段で、日本の四季を表しているという説もあります。料理にも幸せを願う想いが込められています。田づくりや、黒豆、数の子など、おせちの基本とされる料理は、江戸時代から、食べられていたと、小宮さんは言います。
「まず黒豆ですね。そのまま姿形通り、まめまめしくよく働けますようにという意味合いがあります。田作りは名前のとおり、田んぼを作ると書きますよね。田んぼに昔、肥料として撒いていたんですね。豊作にお米が取れるようにという意味合いで田作りという。」
また数の子には、子孫繁栄という意味があります。このように、料理のひとつひとつに、新たな1年を幸せに送れるようにという願いが込められているのです。
正月、おせち料理の歴史や料理の意味を知った上で、味わってみては、いかがですか




