30日の放送では、古着人気の背景を探りに古着の卸倉庫や古着屋を取材しました。下北沢の老舗古着屋「シカゴ」に行くと平日の午前中にもかかわらず多くの買い物客でにぎわっていて、古着ブームを実感しました。
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| 古着ブームが再燃しています |
「新品だと手が出せないけど、古着なら」「安いのがいい」。お客に来店理由を聞くと安さをあげる人が目立ちました。新品価格の上昇が続く中で、洋服の出費を抑えたい人のニーズをとらえているのです。また若者を中心にした環境意識の高まりも追い風になっています。一方で、ビンテージの価格は上昇。KISSやローリングストーンズなどのバンドTは3万円、ビンテージのデニムは6万円ほどで売られていました。高額品を求める客も増えていて、二極化が進んでいます。
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| ビンテージ品の人気も高まっています |
これまでも古着ブームは起きていました。1990年代、アメリカのカジュアル衣料品を着こなす「アメカジ」ブームが起き、年代物の古着が人気を集めました。ただ、2000年代になるとZARAやH&Mといったファストファッションが台頭し、ブームは沈静化。2018年頃からリバイバルブームで人気が再燃しました。
「中古品を求めるのはブームでない。生活に定着している」。アパレル業界に詳しいA.T.カーニーの福田稔さんに、「いまの古着人気もブームなのか」と聞くとこう返ってきました。古着市場は2032年に2024年の1.6倍の1兆円に成長するとみます。メルカリやセカンドストリートなどの浸透によって、中古品に対する抵抗がなくなっているのです。ただ、古着屋店員に聞くと「今の古着人気はブームだから続かないだろう」と冷静な言葉が返ってきました。インフレで生活が厳しくなる中、古着がどう受け入れられるのか注目です。


