19世紀末のフランスで、数々の問題作を発表し続けた近代彫刻の父ロダン。彼は、晩年に愛した美しい庭園を持つ瀟洒な屋敷を、自らの美術館とすることを望みました。パリに佇む「ロダン美術館」には、現在6500点におよぶロダンの彫刻や彼と関わりの深いカミーユ・クローデルの作品などが収蔵されています。彼が魅了され、その著書にも残したランスの大聖堂をはじめ、ロダンゆかりの地を巡りながら、愛と情熱に生きた彼の生涯を辿ります。