ドイツ西部、ライン川中流の古都ケルン。大司教座がおかれ、世界遺産の大聖堂が聳えるカトリックの聖地です。この街を代表するヴァルラフ=リヒャルツ美術館は、中世宗教画の豊富なコレクションで知られています。集めたのは、美術館に名を残す司祭ヴァルラフ。彼を蒐集へと駆り立てた想いとは?当時のヨーロッパを揺るがした歴史のうねりに触れながら、大聖堂の街を、そして近郊の美しい木組みの町を巡り、近年寄贈された印象派コレクションもご紹介します。