産業革命により発展を続ける19世紀のフランスで、世界の宗教の博物館を夢見たエミール・ギメ。ヨーロッパ有数の東洋美術を所蔵するギメ東洋美術館は、彼のコレクションを元に誕生しました。アジア各地を旅した彼は、明治9年に来日。そして日本の仏師に作らせた立体曼荼羅を1876年のパリ万博に出品したのです。彼が東洋に求めたものとは?ギメの故郷、古い街並みが残る世界遺産の街リヨンにも足を延ばし、彼の想いに迫ります。