番組表

誇りの地 巡礼 地域の魅力を再発見する

2014.05.13

<5月の旅先>「金沢」 加賀友禅


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加賀友禅の染色では、「加賀五彩(かがごさい)」と呼ばれる五色を基調としています。藍、臙脂(えんじ)、草、黄土、古代紫と、いずれも淡い色。華美な色彩の「京友禅」に対して、落ち着いた色合いであることが分かります。

曇り空が多い金沢の風土と落ち着いた色調を好む武家文化。加賀友禅の派手さのない色は、この地ならではの色でもあるのです。 街の一画にある加賀友禅の工房へ――

現代の加賀友禅を代表する作家・由水十久さんの工房です。

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絵柄の輪郭に沿って糊を置く作業が行われていました。細い線になると、0.2ミリほどで糊を置いて行く職人技。通常、糊を置いた輪郭は、染め上げた時に糊の成分によって白く残ります。しかし、由水さんの作品には、輪郭の白い線が見当たりません。実は、糊にも染料を加え、輪郭に微妙な色の風合いを持たせています。加賀友禅の新たな手法です。次に行われるのは彩色(さいしき)。加賀友禅ならではの特徴が見られました。

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「ぼかし」と呼ばれる表現技法。加賀友禅のぼかしは、外側から内側へ向かってぼかして行くのが特徴です。筆の種類を変えながら色を挿します。きめ細やかに彩色(さいしき)された絵柄。加賀友禅の伝統と進化が生み出した作品です。

風土と文化が生み出し、市民が伝統工芸品として誇れる染物。加賀友禅に袖を通し、金沢の街を散策してみませんか?

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