見つめる女
監督:篠原哲雄
主演編集者役:石黒賢
ゲスト女性作家役:京野ことみ
事件は、東京及びその近隣の県で発生した連続殺人事件だった。容疑者の野中玲子(松田かほり)は、出会い系や婚活サイトなどに登録して、セックスを餌に男たちから多額の金を巻き上げていた。玲子は特に美人というわけでもなく、セックスがいい、料理が上手、やさしい言葉の数々で、淋しい男たちの心を虜にしては、お金を巻き上げて関係を解消し、次から次へと男を漁っていた。
そんな犠牲になった男たちの中で、殺された男が二人、殺されそうになった男が一人いた。
その三人の男と、他の金だけ巻き上げられた男の違いは何なのだろうか?真紀は、そこにこだわって取材をし、小説にしたいと主張する。しかし真田には、玲子は援助交際世代が生んだモンスターだとしか思えなかった。普通の人間には、モンスターに感情移入など出来はしない…。取材の過程で、真田は今回の担当を降りたいと編集長に願い出た。あまりにも相性が悪すぎるのだった。人間的にも、題材的にも…。
ところが、真紀から興味深い「動機の発明」を告げられる。なぜ、玲子は三人の男に限って殺したり、殺そうとしたのか。真紀の発明した動機を聞いているうちに、真田の中で編集者魂にメラメラと火が灯るのを感じた。これなら「黒い報告書」に出来るかもしれない。真紀が発明した動機の裏付けを取りに、真田は真紀を連れて、玲子の故郷・山梨へ向かうのだった…。
恋愛映画の名匠・篠原哲雄監督が、「結婚しない女」という現代的なテーマを、東京と山梨を舞台に、女と男のダークで、淋しく、深いすれ違いを描きます。








