
<2012年6月9日「孤独」>
誘蛾灯の女
原案:重松清
監督:吉田浩太
主演編集者役:石黒賢
ゲスト女性作家役:須藤理彩
出演者:津村知与支、高瀬媛子、篠原友希子
真田(石黒賢)は編集長(川村毅)に命じられ、ミステリーの女王である作家・小早川真理(須藤理彩)に「黒い報告書」の執筆を依頼する。
華々しくデビューして2作を出版した後、新作が書けないで苦しんでいる真理を、出版社として第一線に復帰させる狙いもあった。
真田があってみると、書かずのミステリーの女王は一見、気が強く女王キャラに思えたが、どうやら過去の大失恋を引きずっているらしかった。真田と真理は反目しながら取材を続ける。事件は、浮気をした公務員が、愛人と結婚するために妻と4歳の息子を殺害する。何不自由のない生活をしていた男は、なぜ誘蛾灯に引き寄せられる蛾のように愛人に溺れ、妻だけなく息子までも殺害したのか…。2人は事件を追いながら核心を見出す。
監督

第二の報告書「誘蛾灯の女」監督
【プロフィール】
1978年東京都出身。人間のもつひそやかなエモーション、エロスとバイオレンスを抒情的に表現しユーモラスに描く映像作家。映画界で様々な賞を受賞する若手テレビ・ディレクター、映画監督。
おもな作品『ソーローなんてくだらない』『ユリ子のアロマ』他
【コメント】
「黒い報告書」の事件は、概してありふれた男女のもつれなどが事件の発端となっていますが、どんなありふれた事件にも、そこに流れる男女の情動というものが眠っています。
小説の黒い報告書がその「情動」をいかに小説として仕立てあげていくのかを考えだすのと同様に、ドラマでもその「情動」をどのようにドラマとして仕立てあげていくのか、そこに今回のドラマの斬新さ、面白さがあると思います。