平成28年日本民間放送連盟賞番組部門
<テレビドラマ番組>優秀賞受賞作品
- 第十二話「めおと蝶」
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信乃(小野ゆり子)は、慕い合う知也(石黒英雄)がいたものの、国家老・井巻の薦めで大目付・上村良平(山崎樹範)と夫婦になる。しかし、長男・甲之助を自分で育てることを許されず、常に難しい顔をして贅沢を好まない良平との生活に、どこかぼんやりと過ごすように。そんなある日、知也が良平の上役である井巻派の暗殺を企てたとして仲間らと捕まり、その後、内通者の助けで脱走。報せを受けた信乃は眠れぬ夜を過ごすが、そこへ傷を負った知也が現れる。不正を正そうとして謀られたと話す知也を思わず納戸へ匿い、密かに療養させ…。数日後、“汚名を晴らして必ず迎えに行く”と言い残し、知也は江戸にいる藩主のもとへ。しばらくして、知也は特赦となり、不正に関与していたことが明るみになった井巻ら重臣が失脚。上役の失脚により上村家の身辺が慌ただしくなる中、状況の把握できない信乃は、蝶の形にかたどった紙で器用に障子を繕うなど、これまでとは違う姿を見せる良平に戸惑いを覚える。そして、召し出しを受けた良平から巻き添えを食わぬようにと離縁状を差し出され…。
良平の妻・上村信乃 ……小野ゆり子
馬廻総支配助役・西原知也 ……石黒英雄
信乃の妹・文代 ……金澤美穂
上村家の乳母・ふじ ……宮内かれん
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大目付・上村良平 ……山崎樹範
【原作】山本周五郎「めおと蝶」(新潮文庫刊「扇野」所収)
【脚本】三國月々子
【監督】永江二朗
【プロデューサー】瀧川治水、山本和夫
【製作】BSジャパン、ドラマデザイン社