火曜スペシャル BSテレ東開局15周年特別企画 山本周五郎人情時代劇|BSジャパン

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あらすじ
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第三話「釣忍」
  • 第三話「釣忍」
  • おはん(平山あや)と定次郎(佐野和真)は、二年前に芸者だったおはんが、道で行き倒れていた定次郎を助けたのをきっかけに夫婦となる。軒下には釣忍(つりしのぶ)を吊るして水をやり、二人はつましくも幸せな日々を過ごしていたが、ある日、定次郎の異母兄の佐太郎(佐野泰臣)が訪ねて来て、定次郎が日本橋の呉服商「越前屋」の正式な跡取り息子だと告げる。さらに、暖簾分けが決まった為、義兄である自分に気兼ねせず店に戻って後を継いで欲しいと懇願。しかし、定次郎は一切取り合わず佐太郎を追い出してしまう。それでも佐太郎はおはんの前に現れ、連日情に訴え続け…ついに、おはんは自分の過去と定次郎の未来の為に身を引こうと決意する。一方、頑固な母・おみち(朝加真由美)を説き伏せ、おはんを妻として認めさせると佐太郎から約束された定次郎は店に戻ることに。数日後、「越前屋」で催された宴席で親戚一同を前に頭を下げる定次郎だったが、佐太郎が約束を反故するつもりだったと知り…。
出演者

元芸者・おはん              ……  平山あや
呉服商「越前屋」の跡取り息子・定次郎   ……  佐野和真
定次郎の異母兄・佐太郎          ……  佐野泰臣
呉服商「越前屋」の女将・おみち      ……  朝加真由美

スタッフ

【原作】山本周五郎「釣忍」(新潮文庫刊『松風の門』所収)
【脚本】水谷龍二
【監督】永江二朗
【プロデューサー】瀧川治水、山本和夫
【製作】BSジャパン、ドラマデザイン社

出演者コメント 秋元才加

平山あやコメント
今まで時代劇はあまりやったことがなく、現代劇とは衣裳もセットも何から何まで違うし、台本も難しく必死で覚えないといけないと思いましたが、お話をいただけてとても嬉しかったです。着物もかつらも新鮮な気持ちです。周りからは似合うと言われますが、本当に大丈夫かなという不安もあります。

山本周五郎さんの作品は独特な世界観で描かれていて、“殺陣が無い”“偉い人が出てこない”というのが特徴だと思います。出てくるのは庶民ばかりで、そのキャラクターそれぞれに人情があるのが魅力的ですね。 人情っていうと、自分には程遠くて、ふだんあまり考えたことがないのですが、今回この作品で人を思いやること、人と人とのつながりや自分の周りの人たちを大切にするということは人として生きていくうえで一番大切なことなんだということに気づかされました。今の時代では忘れがちだけど忘れてはいけないことなんですよね。

私が出演する第3話「釣忍」は夫婦の人情を描いています。切ないラブストーリーです。(夫の定次郎を実家に戻すために自分は身を引いて)心を鬼にして家から出す、というところはぐっと来ました。そのシーンはすごく切なかったですね。涙は見せたくないけど、笑おうとするとどんどん悲しくなっていく…。そういう人の心の動きは時代劇も現代劇も変わらないところですね。

撮影をしてきて、いい作品になっていることは間違いありません。忘れていたことを思い出させてくれる、いろいろ考えさせられる、自分にとっても心が動く作品になっています。時代劇をそんなに見たことが無い方にも見やすく、引き込まれる物語ですので、第3話だけでなく、シリーズ通して最後まで見ていただきたいなと思います。


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