大工・新吉 ……高橋一生
辰次の手下・佐助 ……高岡奏輔
仁右衛門の娘・お仲 ……荒井 萌
辰次の手下・伝五郎 ……中村僚志
代貸・辰次 ……本宮泰風
岡っ引き・仁右衛門 ……梨本謙次郎
盲目の老女・お兼 ……大谷直子
【原作】山本周五郎「立春なみだ橋」(新潮文庫「生きている源八」所収)
【脚本】横田理恵
【監督】新村良二
【プロデューサー】瀧川治水、山本和夫
【製作】BSジャパン、ドラマデザイン社
大谷直子コメント
3~40年くらい前だったら当然のように周五郎原作の時代劇が放送されていたのですが、最近は全然なかったので、今回周五郎の時代劇が作られるということは、私たち団塊の世代には本当に嬉しいことです。周五郎と言えば「人情もの」。第1話「なみだ橋」は、今では無いような親子の情が描かれています。全盲の役のため、目だけで感情を表現する“目の芝居”ができず難しい役どころなのですが、みなさんに感動を与えるような演技を心がけたいと思います。
高橋一生コメント
時代劇というものは、クラシックという良い意味ではなく、古いという意味合いで「古典」と言われる事もあります。ですが、僕は、人間の感情はいつの時代も普遍的で、新しいも古いもないと思っています。読ませて頂いた本からは、当時の日本の文化背景、そして、何よりもそこに根付き、希薄になりつつも現代まで連綿と続いてきた、人間同士の深い結び付き、想い、繋がりを強く読み取れる様に思います。今回参加させて頂く「なみだ橋」新吉という役を通して、この世界を手繰り寄せたいと思っています。