番組表

ホンモノ物語 上質なモノに秘められた歴史やこだわりのエピソードを紐解く

2014.08.07

ガラスペン


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その特徴は、ひねりが加えられた8本の細溝。細い管の中を液体が上昇する「毛細管現象」によって、溝にインクが溜められる構造になっているので、一度インクをつける事でハガキ一枚分書くことができるのです。

見た目の美しさと機能性を兼ね備えたガラスペンは、長年の経験で培った指先の感覚で生み出されています。8本の溝が入った太さの違う2本のガラス棒を使います。

今回使うのは片方のガラス棒の芯の部分に色がついたものです。2本のガラス棒をバーナーで炙り、結合させます。

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8本の溝にひねりが加えることで、らせん模様が生み出されます。模様の美しさを左右するのは職人の指先の感覚一つです。

神経をすり減らす作業のため、1日に作ることができるのは、多くて12本が限界だそうです。持ち手の部分ができたら、砂で粗熱を取り、ペン先を作っていきます。

インクを吸い上げるための8本の溝を潰さないように、慎重にひねりを加えていきます。ここからが、ペン先作りの山場です。この瞬間、ペン先を真っすぐに伸ばします。

少しでも曲がると書き味にムラができてしますのです。最後に、ペン先のどの角度からでも均一にインクが出るように、試し書きを繰り返しながらペン先を削り、整えていきます。

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職人の技とこだわりが光る、珠玉の逸品、ガラスペンの完成です。

100年以上に渡って受け継がれてきた筆記具はデジタルの時代に手書きの良さを伝えています。 自分にあった1本を選ぶコツがあると佐瀬さんは言います。

100年の歴史に思いを馳せながら、手紙をしたためてみては、いかがですか。

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