日経おとなのOFF
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おとなの常宿 上質な宿を紹介
炭屋旅館
京都の中心地に佇む趣深い茶室を備えた老舗旅館。茶を愛する人たちが全国から集まり旅の荷を解いたことから宿は始まりました。宿にある5つの茶室では、客の目の前で茶を点ててくれます。そして、夕食は茶会の時に食べる特別な食事、茶懐石。簡素でありながらも客をもてなす侘び茶の心に沿い、旬の京野菜と魚の味を活かした料理を楽しめます。佇まいから料理まで細やかな心尽くしを実感してみませんか。
京都市 中京区。


鴨川に架かる三条大橋の近くに、「炭屋(すみや)旅館」があります。宿の創業は、大正の初め。以前は、炭を扱う鍛冶屋だったことからその名が付けられたといいます。
茶を愛する人たちが全国から集まり、旅の荷を解いたことから始まった宿。伝統工芸品の京友禅が入口に飾られ、淡くほのかな灯りが、「茶の湯の宿」ならではの、静かで落ち着きのある佇まいを醸し出しています。

京の北山杉を使った客室 井筒の間は茶人たちが好んだ、質素ながらも洗練された数寄屋造りです。

「腰紙」は、壁と和服が擦れて傷まないようにした貼り紙。由緒ある茶室に見られる設えです。部屋の名の由来になっている、能・「井筒」のうたいが記されています。

障子の外に見えるのは、坪庭。石灯籠と流れ落ちる水の景色が、目を楽しませてくれます。客室「洗月床」には、趣向を凝らした床の間があります。銀閣寺にある「洗月亭」の造りを模したもの。月が琵琶湖の水面から昇る様を表現し、室内にいながら宇宙を感じさせる意匠です。
客室は全部で8部屋。それぞれの部屋には、細部に目をやると洒落た装飾が施されています。茶人好みの洒落た装飾が、随所に施されています。
そして、館内には、宿が誇る趣深い5つの茶室があります。客をもてなす侘び茶の心を受け継いでいます。宿ではいつでも客の目の前で茶を点ててくれます。




