日経おとなのOFF
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おとなの常宿 上質な宿を紹介
金具屋
床の間には、貴重な木材が使われています。柾目(まさめ)が美しい杉の床柱。柱の4面すべての木目が真っ直ぐな柾目の銘木は、大木からしか採ることが出来ません。

3階の客室「相生(あいおい)の寮」。 趣向を凝らした床の間の床柱には、桜の木が使われています。
正面上部・落とし掛けには、節が亀の甲羅のように見える亀甲(きっこう)竹(ちく)。部材の組み合わせの妙を見て楽しむ、斬新な造りに仕上げています。
9代目の西山和樹さんは、客室以外の内装にも魅力があると言います。

木造4階建ての1階。廊下は、外の小路のように造られています。建築を手掛けた宮大工は、廊下を小路とし、部屋を家に見立てる仕掛けを、館内に施したのです。
小石を散りばめた廊下。壁から張り出した庇(ひさし)の上には、空色に塗られた天井が広がっています。階段を上ると、上の階にも趣のある廊下。宮大工の遊び心に満ちた様々な意匠を楽しむことが出来ます。

最上階の4階へ。階段の踊り場の窓には、富士山が。富士の高嶺が、ここまで登って来た客を迎える、粋な演出になっています。源泉かけ流しの湯で疲れを癒し、夕食の時を待ちます――

夕食は、きのこや根菜など、地元の野菜をふんだんに使った料理。じぶ煮は、地鶏にそば粉をまぶし、信州風に仕立てました。
自由に様々な建築様式を採り入れ、昭和初期の職人の技が際立つ木造4階建ての宿。
独創的な世界観に浸り、時代の息吹を感じてみませんか?




