番組表

誇りの地 巡礼 地域の魅力を再発見する

2014.07.15

<7月の旅先>「フランス」 ノルマンディー地方


展示品の中には、中国風の模様が描かれた陶器もあります。東洋のエキゾチックな柄に影響を受けながら、ルーアンの職人たちは、独自のスタイルを生み出します。

紋章を中心に、植物などの模様を繊細に描く。青一色でありながら、美しい陶器です。ルイ14世が愛用するようになると、貴族や豪商たちにも広まり、「ルーアン焼き」は、フランスを代表する陶器になりました。

アランさんは、伝統を受け継ぐ職人の一人です。作り方は、昔とほとんど変わりません。土は、陶器に適したルーアンの赤土です。水分を含ませ、粘土の中の空気を抜きながら成型します。

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一度素焼きした後、白い釉薬に漬けます。素焼きした陶器は、水分を吸収しやすく、錫を含んだ白い釉薬に漬けることで耐水性が増します。

釉薬が乾くと、絵付けです。台を回しながら描いて行きます。18世紀には赤や黄色などの顔料が輸入されるようになりました。ルーアン焼きの多くが型紙を使う大量生産に変わる中、アランさんは、手描きにこだわり続けています。

絵付けが終わり、窯の中へ。窯の温度をおよそ1000℃まで上げ、半日ほど焼きます。アランさんの作品の一つ、薬壷。艶やかな白地に、美しく繊細な絵柄が映えます。18世紀以降は、豊かな色彩が「ルーアン焼き」の新たな魅力になりました。

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手描きの陶器には、同じ物が二つとしてありません。一つ一つに、伝統の技と職人の誇りが込められています。

フランス北西部、ノルマンディー地方の職人技を訪ねる旅。続いては、中心都市・ルーアンから車でおよそ1時間、ペイ・ドージュ地区へ。

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