日経おとなのOFF
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マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介
土偶の鑑賞法
国宝の中でも今回は国宝の土偶にスポットライトを当てます。皆さんはその価値や魅力を知っていますか。これまで、日本全国で発掘された土偶はおよそ2万点。その中で国宝に指定されている土偶は5点しかありません。神秘なる土偶の鑑賞法を学びます。

土偶が作り始められたのは、今から1万3000年前の縄文時代。土偶の数が急激に増えたのは縄文の中期頃だと言われています。
縄文初期の土偶は、平たい板状でやっと人の形が認識できるものでしたが中期以降になると、女性を象り造形に優れた土偶がつくられるようになったと言われています。縄文中期の代表的な土偶が、山形県西ノ前遺跡で発掘された国宝の土偶です。

平成4年に発掘されたおよそ50点の土偶の中で、唯一完璧に近い形で発掘されました。その貴重な土偶は復元され山形県立博物館に展示されています。

「縄文の女神」と名付けられた国宝土偶です。高さは45センチメートル。胸が張り出し、尻が沿った出尻型。この時期、東北地方でよく見られた形です。他の土偶に比べ大型であることと、発掘された時の状態の良さから国宝に指定されました。
そもそもこの土偶は何のために作られたのでしょうか?
「一説にはですね。村のお祭りで使われて、そのお祭りの対象として、みなさんから崇められている。まあ、そういった存在だったのかなと思います。」
新たな生命を生む女性を象ることで、健康や豊かな実りを願ったと考えられています。さらに、発掘当時の状態からわかったことがあります。
「割れ口が水平で、頭、胸、それからお尻、それから両足ということで、割れ口が非常に真っ直ぐだということもありまして、状況的な証拠なんですが人為的に折られんじゃないかなと推測されます。」




