番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2014.09.17

土偶の鑑賞法


土偶を祀る際、意図的に破壊することで「死んだ後も再生することを願った」また、「病気やけがの回復を祈り身代わりとして破壊した」などの説が有力とされています。

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完全な形で復元された数少ない土偶「縄文の女神」。その造形美をより深く楽しむための観賞ポイントがあります。表面にはキラキラ光る砂つぶが見えます。これは土の中に含まれる石英と呼ばれるもの。熱による膨張率が低く焼いた時のひび割れを防いでくれます。

続いて、頭部に開けられたいくつもの小さな穴。一説には鳥の羽根を差し込むためとも言われていますが、未だ謎に包まれています。その意味を考えてみるのも、楽しいかもしれません。

最後は土偶の表面にできた黒ずみ。これは土偶を焼く際にできた「焼きムラ」のあと。火の強さなど当時の環境を感じることができるのです。

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土偶と言えば…この形を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?この土偶は明治20年、青森県の亀ケ岡遺跡で発掘された遮光器土偶です。広く知られてはいますが、実は国宝ではありません。その理由は…

「皆さんご存知な土偶っていうのは、遮光器土偶ですが、実は、出土状況がよくわからない。要は発掘されたときの様子がよくわからない。国宝土偶はそういった様子もしっかり記録がある。どのような形で見つかったのか記録があるっていうのは、考古学では極めて大事なことですので、その点も(国宝指定の)評価のポイントとなります。」

縄文時代の生活跡があったという重要な記録が欠けていたのです。長野県茅野市に埋蔵の状況から当時の生活が明らかになった国宝の土偶があります。

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