番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2014.09.17

土偶の鑑賞法


photo4

昭和61年、縄文時代中期の土偶が発掘されました。通称「縄文のビーナス」。平成7年日本初の国宝の土偶に指定されました。

縄文時代の集落は中央広場に多くの墓が築かれ、それを取り囲むようして住居が建てられていました。「縄文のビーナス」は、この中央広場の墓に丁寧に埋葬されていたと言います。全体のつくりは、下半身に重心があり、腹と尻は大きく張り出しています。これは妊娠した女性の様子を表しているものと言われています。


こうした妊娠を表現した土偶が作られたのには理由があるのだそうです。

女性の権力が強かった言われる文時代の社会構造が分かります。土偶の見どころは粘土に混ぜられた「金雲母(きんうんも)」。光りのあたり方や見る角度によって土偶の表情が変わります。

photo4

「縄文のビーナス」が展示されているスペースには、もう一体貴重な国宝土偶があります。通称「仮面の女神」と呼ばれる今年8月、5つ目の国宝に指定されたばかりの土偶です。現在の姿は発見当時の右足部分が壊れた状態から復元したものです。

その姿はやはり妊娠した女性が表現されています。しかし、縄文中期の土偶と異なり、後期のこの土偶は造形がより細かくなり丁寧に作られているのが分かります。胴体に施された文様や頭部の仮面のような装飾にはどのような意味があるのでしょうか?

「4000年前当時のですね、こういう役割、シャーマンとかですねそういった役割を果たす人のかっこうを緻密に表現しているというところがまず観察していただきたいところであります。」

photo4

その後、縄文後期になるとより立体的になり、細かな装飾が施されていった土偶。調査により、判明してきたことはありますが土偶にはまだまだわからないことが多くあるのだといいます。

11月21日から東京国立博物館の日本国宝展に5体の国宝の土偶が初めて勢揃いします。貴重な土偶の造形美を国宝展で楽しんでみてはいかがですか?

pagetop