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コラム

天津飯

 みなさんこんにちは。このコラムの内容が番組と全く関係がないと定評のある八木ひとみです。今回も例にもれず、まったく関係のない話題にお付き合いください。さて、最近撮影した、とても美しい写真をご覧ください。

艶やかなあんかけと紅ショウガのコントラストが美しい!

 そうです。天津飯です。艶やかなあんかけに、きりっと映える紅ショウガ。眺めているだけで、もう満足してしまいそうな完成度です。天津飯は中華料理の中でも、実に絶妙な立ち位置にいると私は思っています。そもそも、どこの店にも必ずあるメニューではない。メニューに天津飯を見つけると、その店への信頼感がふっと高まる。この感覚、わかってくださる方はいるでしょうか。町中華に入るとき、頭に浮かんでいるのは、だいたいラーメンかチャーハンです。天津飯を食べたい気分の日なんて、年に何回ありますか?そして、そんなたまにしかない機会に、ごくまれに「中身がチャーハンの天津飯」に出会うことがあります。白ご飯でも十分おいしいはずなのに、チャーハンだったときの喜びは格別で、1週間くらい機嫌よく過ごせます。

 注文した時点では中身がわからない。でも、どちらに転んでもおいしいと約束されている。こんなに平和で幸福なドキドキが、ほかにあるでしょうか。

 最近は専門店ブームですが、天津飯専門店ができてほしい気持ちと、予定していない日に天津飯に出会うあの偶然の嬉しさを失いたくない気持ちが、半々で揺れています。

 もしかすると天津飯の魅力は、「いつもそこにあるわけではない」ことなのかもしれません。

 次に町中華に行った際、メニューに天津飯を見つけたら、ぜひ頼んでみてください。そして、もし中身がチャーハンだったら、こっそり私に教えてください。