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コラム

食品製造の「省人化」手法も多種多様

 今週は世界最大級といわれる食品製造の見本市「FOOMA JAPAN 2025」の取材に行きました。今年はロボットやAI、IoTを使った最新の技術が多く展示されるとの事前情報でしたが、現場に行ってみると確かに。

ロボットが盛り付けています スプレーをかけています


 たくさんのアームロボットが、さまざまな用途で動いていました。

箱詰めもできます


 AIとアームロボットで思い出されるのが今年の1月に、アメリカのシリコンバレーに取材に行った時のことです。

スタンフォード大学にも行きました


 現地でたまたま出会った投資家に紹介してもらい、取材したスタートアップがまさにAIを使った食材盛り付けロボットでした。

 そのロボットは、カメラに搭載されたAIが画像分析を行い、容器に入っている食材の量を均一に保ちながら、お皿の上に食材を盛り付けていくというものです。

ロボットが上下左右に動き、容器の中の食材の量をならす必要がなく人手を省きます


 小さなカメラを持って1人で行った取材だったので案内してくれたCEOの英語を聞くことに徹することもできず、話の内容は現場では7割くらいしか理解できていませんでしたが「consistency」=「均一性」を保つことに長けているんだと、CEOに熱心に教えてもらったことを思い出しました。

 私がこの食品産業用のロボットアームを取材したのは日本とアメリカだけですが、均一性を保つことが重要な理由も、揚げ物までできるように技術開発を進めている理由もやはり「人手不足と省人化」というのは共通していると感じます。

 アメリカでも、長時間労働の負担や工場で働く人が足りていないという現状があります。今回のFOOMA JAPAN 2025でも、AIやロボットなどの技術開発が進んでいる背景には省人化がありました。

 AIやロボットなどの技術の力を借りることで、人手不足を補いサービスの維持・向上を追求することができます。しかし、どのように、どこの部分を省人化するのか、というのは企業の数だけアイディアがあるのだなと実感しました。