あらすじ
第六話「断金の友」
備中松山の池田家小姓・鷲見左門(望月歩)は、当主・池田出雲守(柴田善行)の寵愛を受けていた。だがそれは、出雲守自身が華奢でひ弱な左門と幼少期に病弱だった自分とを重ねていたに他ならず、そうとは知らず左門に嫉妬する者もいた。一方、武芸に長け頭の切れる小姓・千本九郎(大和孔太)は、そんな左門を励ましてくれる良き先輩であった。ある日、左門は日ごろから目を付けられていた物産方の佐藤勘助(明石鉄平)から「尻奉公」と言われ侮辱を受ける。忠義心の厚い左門と九郎は、左門のみならず主君を貶める言葉を許せない。2人は「断金」(金属をも断ち切るほどの固い友情)の誓いを立て、共に勘助を討つ決意をする。襲撃当日、左門は腕が立つ勘助を相手に劣勢に立たされるが…。
小姓時代から固い絆で結ばれた左門と九郎の長年にわたる友情を描く。