放送番組審議会 │ Broadcasting Council

放送番組審議会議事録(書面開催)

第126回

開催日時      :
2026年7月15日(水)10:30~12:00
出席委員      :
全7名
岩佐 英史 委員長、清水 敬一 副委員長、西條 都夫 委員、坂口 理子 委員、
原田 曜平 委員、眞鍋 かをり 委員、村口 史子 委員
(石黒委員は動画で意見提出)
局側出席者     :
長田代表取締役社長、武田常務取締役 制作局長、
白石取締役 編成局長 兼番組審議会事務局長、
中村編成局次長 兼編成部長 兼視聴者センター長、神山制作部長、
編成局編成部 福田、藤野
議事概要:
1) 報告
*社長から、
 2025年度と2026年度第1四半期の会社業績、業界の動向
                           について報告した。

*編成局次長 兼編成部長 兼視聴者センター長から、
 ①2026年4月クールの基本番組表
 ②2026年4月から2026年9月までの主な特番
 ③2026年4月から6月までの視聴者対応状況
 ④2026年4月から6月までのホームページのアクセス数
                           について報告した。
2) 審議
席上、委員から以下のような意見が出されました。

①日経スペシャル 池上彰のSTEAM教育革新
 2026年5月26日(火)17:00~17:56放送
  • 「STEAM」という言葉(ARTが入ること)で誰を育てるのかという点に納得感がなく、タイトルと内容がそぐわない印象を受けた。
  • 教育革新という目的は意味があるが、内容が多岐にわたり過ぎており、栗山監督の話も含めテーマを一つに絞った方が良いのではないか。
  • 「折れない心」や失敗から学ぶことなど、シリコンバレーの初等教育では当たり前のことがテレビで伝えられている点に、日本の教育現場との差を感じた。P4Cの功罪も含め、題と中身が散漫で冗長であり、革新的ではないという感想を持った。
  • 後半の高知大学地域協働学部の子供たちと大学生、シニアのつながりなどの素材は、本編との関係性は薄いものの新たな知見が得られ面白かった。
  • 最先端の教育が紹介されたが、公立校など普通の現場の先生方の創意工夫も必要だと感じた。P4Cのコミュニティボールは、演劇のシアターゲームに似ている。
  • 後半の地域協働学部の取り組みと栗山監督とのつなぎが弱く、栗山監督の経験や実践につなげると番組としてより深まったと思う。
  • P4Cやオリジナルソング作りについて、栗山監督が真剣に受け取りつつ具体的な結論を出さない構成が、かえって良かった。総じて好感を持った。
  • 日本で教育を受けた層には十分革新的な内容であり、P4Cの話も面白かった。栗山監督が一緒に考え、WBC秘話に絡めていけば納得感があったのではないか。
  • 失敗するのは良い経験という話だったが、例えば現実は失敗して這い上がれる人は少なく、這い上がれない人が多いなど、リアルな話も聞きたかった。
  • 子供たちが色々なことを経験できる、夢を持てるというのが、人材を育てることにつながっていく。そういった話もやってほしかった。
  • 短い時間で監督の話と、後半のSTEAMの話がつながらず勿体ない。もっと監督の話をうまく引き出せれば良かった。
  • 「折れない心」というタイトルが良い。非常に難しいテーマではあるが、栗山監督が優秀なリーダーであることがよく分かった。
  • リーダーとして大成するには「熱さ」と「主体的に物事を考えること」が重要だと感じた。

②「川島明と“絶景!空中散歩”」
 2026年6月16日(火)19:00~21:00放送
  • 下流から源流までを巡り、歴史や街のあり方を教えてもらい楽しく見られた。江戸時代のインフラ整備(川の分岐など)が300年の繁栄をもたらしたこと、京都の街も水がなければ繁栄しなかったことが理解できた。
  • 学校の暗記中心の社会科教育に疑問を持っているが、江戸時代の繁栄の理由が都市計画づくりなど、こういった要素をマスメディアが教えてくれると楽しめるので、とても良い番組だった。
  • 2時間飽きることなく、充実感が強く残った。川とドローン撮影の相性が良く、映像美が魅力の源。
  • 御茶ノ水の地形と丸ノ内線の関係など、歴史についての言及が至る所にあり興味深い。川の沿流に住む人や農家へのインタビューが良かった。荒川や信濃川なども取り上げてほしい。
  • 川島さんの声が元々好きで心地良く、冗談を交えながらの語りはすごく面白かった。
  • 前半と後半で分かれている印象があり、1時間ずつ2回に分けた方が見やすかったかもしれない。2時間でやるなら、神田川と鴨川の違いや共通点を見比べる要素があれば良かった。
  • 水面ぎりぎりから上空まで続けて見せるドローンの映像が臨場感があって良かった。
  • 2時間で2ヶ所構成についてはもっと対応できればという意見はもっともだが、スピードコントロールやワンショット撮影に魅力があった。 川島さんの低い声がナビゲーターに適している。
  • 安易な街ブラ番組へのアンチテーゼであり、ドローンを歴史の因果関係の証拠物件として扱うのが、すごく新しい使い方だった。
  • 映像がノイズレスできれい過ぎたため、川の泥臭さや生活臭、文化のディテールが消え、ジオラマを見ているような感覚になった。良い切り口で素晴らしい映像だったけれど、旅番組のエモーショナルな熱量は消えてしまっていた。
  • 日本中に川はあるので、今後も色々な場所を見てみたい。例えば、多摩川の水害や整備の歴史など、過去にどういう氾濫があったとか、今こういう風に整備されているという目線でも見たくなった。
  • 川島さんのナレーションのみ構成は、落ち着いて見られたが2時間は長く、京都の後半は情報についていけなくなったので、2回に分けて1時間ずつの放送が良かった。
  • 映像と知識がインテグレートしており良い番組だった。東京編の方が深く、江戸時代が上下水道の整備で成功した歴史がよくわかった。