
世界に誇る日本の伝統文化・工芸にスポットを当て、日本の凄さや奥深さを発信していく当番組。第1回の「文楽」に続いて2回目となる今回のテーマは「歌舞伎」。歌舞伎の中でも“女方”にスポットを当て、女方の大名跡を襲名した五代目 中村雀右衛門の襲名公演に密着し、普段見ることのできない裏側まで公開!また、名女方として名高い五代目 中村雀右衛門に、歌舞伎における女方の魅力などを聞き、分かりやすく紹介していきます。さらに、また、世界的に活躍するエレクトーン奏者・清水のりこと中村雀右衛門のこの日限りのセッションも実現しました!


昭和30年、四代目中村雀右衛門と七代目幸四郎の娘の次男として誕生。6歳で歌舞伎座「一口剣」の村の子・広松で初舞台。昭和39年「七代目中村芝雀」を襲名。次代を担う女方として活躍し、2008年に日本芸術院賞、2010年に紫綬褒章、2011年に国立劇場優秀賞を受賞する。そして、今年3月に大名跡の雀右衛門を襲名。

1992年電子オルガンコンクール全国大会グランプリ。クラシックのエレクトーン演奏家として、これまで国内外で電子オルガンのための現代音楽作品、1台のエレクトーン伴奏によるオペラ、協奏曲、他ジャンルとのコラボレーション等を手がける。ヤマハホール「銀座オペラ」シリーズにてエレクトーン伴奏によるオペラ、東京二期会、各団体にて多数の演奏に取り組み、繊細で豊かな表現と高い演奏力、エレクトーンで創り出す世界観に定評がある。2017年秋、三枝成彰作曲・新作オペラブッファ「狂おしき真夏の1日」にて演奏予定。
【振り付け】藤間勘祖
【編曲】MAKI code“M”
【ナレーション】小島秀公(テレビ東京アナウンサー)

- 歌舞伎における女方誕生の経緯から女方の型や発声や所作など、女方の魅力や技術を分かりやすく紹介。さらにスタジオで雀右衛門が実演!
- 五代目 中村雀右衛門の襲名披露へ向けて、入念な準備や挨拶まわり、熱の入った稽古を行う雀右衛門に密着!
- 雀右衛門が語る父・四代目 中村雀右衛門への想い
- 歌舞伎界における「三姫」とは?“中村芝雀改め五代目 中村雀右衛門襲名披露 三月大歌舞伎”「鎌倉三代記」「祇園祭礼信仰記」で演じる“時姫”“雪姫”の役作りや公演までの舞台裏に迫る!
- 歌舞伎俳優・中村雀右衛門×エレクトーン奏者・清水のりこによる、この日限りの「切支丹道成寺」の生セッション!(通常は30分ほどある芝居を今回のセッションのために約8分間に凝縮した特別版)
「切支丹道成寺」とは…主人公は柴田勝家の娘・朝子。かつての恋人・秋月ジョアンを訪ねるが、すでに彼は切支丹の修道士になっていた。戦の世を見つめ、世俗との縁を断ってマリアに永遠の愛に身をゆだねるジョアン。そのジョアンの思いに嫉妬した朝子が見せる女の情念を描いた作品