日経スペシャル 招待席 ~日本舞踊家 八世藤間勘十郎の挑戦~

みどころ

世界に誇る日本の伝統文化・工芸にスポットを当て、日本の凄さや奥深さを発信していく当番組。
第1回の「文楽」、第2回「歌舞伎」、第3回「日本舞踊」に続いて、第4回のテーマは「流鏑馬」。
流鏑馬(やぶさめ)とは、鎌倉時代からある武士による騎射の技で、神社への奉納神事として行われていた。乗馬で直線の馬場を駆け抜けながら3つの的を射るもので、当たり方で吉凶を占ったりした。
この流鏑馬の長い伝統を受け継いできたのが小笠原流。
今回は、平成の世で武士の流儀を守り抜く「弓馬術礼法小笠原流」次期宗家・小笠原清基さんが登場。小笠原家は、初代が源頼朝の弓馬術礼法の師範を務めた、850年の歴史をもつ武家の名門。小笠原流・流鏑馬の極意を探るため、さまざまな角度から流鏑馬の演武を分析するとともに、伝統を守り伝えるために奮闘する清基さんに密着取材。さらに、ナビゲーターの観月ありさが流鏑馬の“教場”で、小笠原流の肉体鍛錬法を自ら体験!

  • 藤間勘十郎
  • 観月ありさ
  • 観月ありさ

出演者

観月ありさ
<ナビゲーター>観月ありさ
小笠原清基
<ゲスト>小笠原清基
1980年東京生まれ。
父は小笠原流三十一世宗家・小笠原清忠
3歳で稽古を始め、小学5年の時に鎌倉・鶴岡八幡宮で行われた流鏑馬神事の射手を務める。
大阪大学を卒業後、筑波大学大学院にて神経科学博士号を取得。「家業を生業にしない」という家訓により、現在は製薬会社の研究員。
NPO法人小笠原流・小笠原教場理事長、一般社団法人日本文化継承者協会代表理事、日本女子体育大学弓道部監督を務める。
<ナレーター>
小島秀公(テレビ東京アナウンサー)

みどころ

知られざる流鏑馬の技術と肉体の秘密
4月に行われた「浅草流鏑馬」を皮切りに、5月の「京都葵祭」「日光東照宮例大祭」で流鏑馬演武を行う小笠原清基さんに密着。普段は見ることのできない流鏑馬の舞台裏にまでカメラが飛び込み、一門を率いて挑む姿を追いかけると共に、20秒にも満たない清基さんの演武を様々なカメラアングルから撮影し、その極意を分析。射手の目線カメラや超スロー撮影で矢を放つ瞬間をとらえ、人馬一体の妙技の極意に迫る。
父・三十一世宗家 小笠原清忠氏の思い、そして伝統文化を未来へ
日本古来の神事と言われる流鏑馬の奥義は一子相伝とされ、代々嫡子にのみ伝えられてきた。技を伝えるための宗家・清忠さんとの厳しい修行のエピソードなども紹介。清基さんが門人たちに指導する姿を通して、伝統文化を守り、新たに発展させていくことのむずかしさ厳しさ、さらに人作りにかける熱い思いに迫る。一方取材中に清基さんの嫡男・清眞君が誕生。喜びの中、宗家・小笠原清忠さんが語った、清基さん、清眞君に託したい想いとは?
ナビゲーター・観月ありさが小笠原教場で流鏑馬の稽古と礼法を体験!
850年にわたり、流鏑馬の流儀や技を守り伝えてきた小笠原家の稽古場をナビゲーターの観月ありさが訪ね、「流鏑馬の矢は弓道の矢と違うのか?」など、流鏑馬の基本的なことを分かりやすく紹介。また、馬上での姿勢を保つための、体幹を鍛える騎射体操や、木馬を使っての稽古にも挑戦!さらに、小笠原流礼法の立つ・座る・歩くといった基本から、意外に合理的な体幹鍛練を実体験、流鏑馬の神髄に迫る!

過去の放送内容

日経スペシャル 招待席~池坊専好・花のこころを伝える~
放送日:2016年12月11日
テーマは「いけばな」。
日本の生け花の根源といわれる「池坊」、2015年に史上4人目となる「専好」を襲名した次期家元・池坊専好さんに密着する。
日経スペシャル 招待席~佐渡の薪能に挑む!観世流・清水寛二~
放送日:2016年9月11日
テーマは「薪能」。
佐渡で新たな「薪能」を試みる能楽師、観世流シテ方・清水寛二さんに密着。
日経スペシャル 招待席~武士の魂・流鏑馬の神髄~
放送日:2016年6月25日
テーマは「流鏑馬」。
平成の世で武士の流儀を守り抜く「弓馬術礼法小笠原流」次期宗家・小笠原清基さんが登場。
日経スペシャル 招待席~日本舞踊家 八世藤間勘十郎の挑戦~
放送日:2016年5月15日
テーマは「日本舞踊」。
実は日本舞踊の舞踊家が歌舞伎の振り付けを行なっているといいます。そんな日本舞踊界で長い歴史と伝統を誇る“宗家 藤間流”の八世藤間勘十郎に密着。
日経スペシャル 招待席~五代目中村雀右衛門 女方の神髄~
放送日:2016年3月13日
テーマは「歌舞伎」。
歌舞伎の中でも“女方”にスポットを当て、女方の大名跡を襲名した五代目 中村雀右衛門の襲名公演に密着し、普段見ることのできない裏側まで公開。
日経スペシャル 招待席~桐竹勘十郎 文楽の深淵~
放送日:2016年1月3日
テーマは「文楽」。
知っているようで知らない「文楽」の魅力を、人形遣い・桐竹勘十郎さんの舞台を中心に、さまざまな角度から紹介していきます。