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ニュース報道の心

2019年10月11日(金)ジャズと経済報道 的場英則

 先月、ジャズの"カリスマ"と呼ばれるテナーサックス奏者のジョン・コルトレーンの音源が発掘され、アルバムが発売されました。


 タイトルは「ブルーワールド ザ・ロスト・サウンドトラック」です。1964年に絶頂期のメンバーで吹き込まれ、ジャズファンにとっては歓喜のアルバムでした。しかもフランス語圏のカナダ・ケベック州で作られた映画のサウンドトラックとして制作されたものだそうです。


 ジャズのサントラといえば"帝王"マイルス・デイビスの「死刑台のエレベーター」(1958年)が有名ですが、マイルススクール出身のコルトレーンが、その後を追うようにサントラをつくったことは考え深いものがあります。


 さて、なぜジャズの話題を出したかというと私たちが手がけている経済報道とジャズには共通点があると思ったからです。ジャズは世間的に「敷居が高い」「気取っている」「難しい」などと敬遠されるケースが多いと思います。


 ジャズは簡単にいえばアドリブ(即興)の音楽です。同じ曲でも演奏者によって違う魅力が見えてきて、同じ演奏者でもテイクによっても様々です。その仕組みさえ知っていれば楽しい音楽に違いありません。


 また、経済報道も同じです。特にマーケットに関していえば番組では、経済状況を数値化した「経済指標」というものが出てきます。代表的なものでいえば「GDP成長率」ですが製造業の景況感を示す「ISM製造業景況感指数」のほか、「PMI=購買担当者景気指数」「CPI=消費者物価指数」などと聞き慣れない言葉でてくると思う人も多いかもしません。


 投資家たちがその国の経済状況を知るために参考にしていますが、この指標によって物価や金融政策がどう動くか、さらに自分の生活がどうかわるかを考えると興味深く見ることができます。視聴者が経済報道をもっとわかりやすく楽しめるようにするのはわれわれの役目です。"敬遠されない"番組づくりを目指します。


 来週14日(月)には国内最大のIT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)2019」についてお伝えします。アナログなジャズとは正反対なイベントですが、私たちの生活が今後、どう変わるかがいち早く感じられると思います。ぜひご覧ください。


日経プラス10プロデューサー
的場 英則


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