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ニュース報道の心

2019年8月23日(金)「分断」の先にあるものは... 森松博士

 米中の貿易戦争で象徴される国際社会の「分断」には漠然とした不安を抱く視聴者の方も多いかと思いますが、実は移民社会の米国ではもうひとつの分断が静かに、しかし着実に進んでいるようです。


 テキサス州、オハイオ州で起きた銃乱射事件は、この分断の深さを浮き彫りにした事件といえるでしょう。とくに20人以上の死者を出したテキサス州の事件はメキシコ人を標的にした「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」の可能性が指摘されています。これは単に個人が銃を所持できる銃社会の怖さだけでなく、移民やマイノリティーに対して寛容だったはずの米国社会の変質を感じさせる事件でもあります。人種差別的な発言を繰り返すトランプ大統領の言動がこうした憎悪犯罪の遠因になっているとの指摘もあります。ですが、オバマ前大統領が米国民主主義の変質について「トランプは原因でなく、結果」と語ったように、貧富の格差拡大などを背景に国民の意識が内向きに傾き、その結果としてトランプ大統領が生まれ、社会の分断をあえていえば助長する方向に動いている、というのが正しい見方かと思われます。


 移民受け入れで異なる価値観を自らの力に変え、イノベーション(革新)を生んできた米国社会の変質は何を意味し、世界にどのような影響を与えるのでしょうか。


日経プラス10プロデューサー
森松博士


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