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2019年4月12日(金)深圳と新橋 武田仁

 「東京の新橋と中国の深圳を比べたらわかるでしょ。深圳の人は目がギラギラしていますが、新橋のサラリーマンはもう疲れ切っていますよ」。先月、中国のイノベーション都市、深圳を訪れると、ある中国人の経営者が日本の元気のなさを嘆いていました。この経営者は、日本は技術力が世界有数なのに「何もやろうとしない。もったいない」という思いが強く、チャレンジする「よそ者」を歓迎する深圳を拠点に活躍しています。

 なぜ深圳なのでしょうか。1990年代、中国は改革開放にかじを切ると、2000年代の初めまでには「世界の工場」に躍り出ました。その恩恵を最も受けた都市のひとつが深圳です。今の中国は米国との貿易摩擦や過剰債務など病根を抱えていますが、深圳という都市だけを切り取ってみると、若さにあふれてグローバル志向が強いようです。技術者が都市の魅力に吸い寄せられて集まり、ネットワークを築き、アイデアをすぐに形にしています。

 一方、新橋と特定はしませんが、日本のビジネスパーソンは内向きで、やや疲れていると感じませんか。働き方改革関連法の施行で休みをどう取るか、どう勤務時間を短くするか、そんな課題を突き付けられています。AI(人工知能)に仕事を奪われないかも気になる現在。老後の生活不安、不透明な世界情勢も加わり、守りに入ってしまいがちです。

 日本を覆う内向き志向を打破できるでしょうか。来週はグローバルに活躍するゲストを招きます。18日(木)は柴山和久ウェルスナビ社長。預金頼みではなく、最適な資産配分を自動で提案する「ロボットアドバイザー」を駆使した新サービスを提供しています。海外で経験を積んだ「お金のプロ」による資産運用の新しい手法は必見です。そして予断を許さない英国の欧州連合(EU)離脱交渉については、15日(月)に英国在住30年のロンドン大学、篠沢義勝准教授を迎えます。ブレグジットの着地点がいよいよ気になります。


日経プラス10プロデューサー
武田仁


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