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2017年9月1日(金)冷蔵庫が農家とつながる日 大西穣

 8月28日の放送で「気象とAI(人工知能)」をテーマに日本気象協会の商品需要予測サービスを紹介しました。冷や奴の需要を、天気とSNSの「つぶやき」、店頭販売データをもとに解析し予想する「寄せ豆腐指数」。精度はかなり高く、事業化につながったという説明を聞いて、「AIがとても身近になってきな」と実感しました。


 もともと日本気象協会は、世界中の膨大な気象データを解析する人材とITインフラを所有している強みがあります。気象予測の精度向上が最大の使命でしょうが、そこで満足せず、気象で変わる人々の心理を予測する「指数化」ビジネスで産業を支援しよう、と発想したことを評価したいと思います。AI時代への対応を急ぐ多くの企業にとって、頼りになる存在になっていくのではないでしょうか。


 協会の需要予測サービスには現在、農業や家電業界などからも引き合いがあるそうです。筆者はそんな説明を聞いて妄想してしまいました。インターネットにつながった冷蔵庫が家庭の食事の傾向を把握し、天候などから食べたくなる食材を予測し小売店や農家に注文...。仕事から夜遅くに帰ってきたお父さんが冷蔵庫を開けると、食べたかった冷や奴が――。AIの利活用には課題も多いと指摘されますが、生活を豊かにする「道具」として育てたいものです。


 8月29日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、国際情勢の緊迫の度合いが非常に高まっています。日経プラス10では今後も、足元の政治経済の動向に注目していきますが、未来の可能性を探るテーマについても引き続き力を入れて参ります。


日経プラス10
プロデューサー
大西穣


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