日経おとなのOFF
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ホンモノ物語 上質なモノに秘められた歴史やこだわりのエピソードを紐解く
2014.06.26
江戸簾
江戸時代より、竹、ヨシなどの天然素材を使い、昔ながらの手作業で作り上げた逸品。選び抜かれた材料を使い、職人が一本一本、丹精込めて作り上げた江戸簾。これからの季節、風情豊かに涼を演出みてはいかがですか?

東京 台東区にある「田中製簾所(せいれんじょ)」。
明治の初めに創業。江戸簾の伝統を百年以上に渡って受け継いでいます。簾は、量販店などで手軽に購入できますが、こちらで扱う江戸簾は、全ての工程を職人が手作業で作り上げるオーダーメード。
簾は、「御簾(みす)」という呼び名で平安時代の貴族が、目隠しや部屋の仕切りとして使ったのがはじまりと言われます。江戸時代になると簾職人が増え、庶民の間でも、夏の日除けや目隠しとして使われるようになりました。

竹、ゴギョウ、ヨシといった材料を着色せず、素材の風合いをそのまま生かすのが江戸簾の特徴です。こちらで使っている素材は、丈夫で長持ちする国産の天然素材のみ。
江戸簾の製造工程を見ていきます。まずは、同じ太さの材料を選んでいきます。この時、表面にささくれや虫食いがないか、入念にチェックします。続いて、選別した材料を、糸で編み込んでいく作業。
糸の先端に木の玉を結びつけた「投げ玉」と呼ばれる道具を使います。一本ずつ材料を台の上に乗せ、投げ玉を前後に投げて、編み込んでいきます。




