日経おとなのOFF
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誇りの地 巡礼 地域の魅力を再発見する
2014.09.09
<9月の旅先>横浜 田谷の洞窟
通常の拝観では、ロウソクの明かりを頼りに巡ります。洞窟へ入った瞬間感じるのは、外との温度差。中は、16度。夏は涼しく、冬は暖かく感じます。最初に参拝者を迎えるのは、洞門を守る獅子や龍などの守護神。

案内板に従って行者道を進んで行くと、「秩父三十四観音霊場」へ辿り着きます。洞窟の中には、民間信仰で知られる全国の札所の本尊が祀られ、幕末以降は、庶民にも信仰の場として開かれました。
秩父、板東、西国の、百観音霊場と、四国八十八ヶ霊場を併せた、188ヵ所。すべてを巡礼することが出来ます。更に歩みを進めると、壁一面に刻まれた見事な彫刻が姿を現します。

艶やかに光る壁。粘土状の大きな岩で出来ている洞窟の中は、地下水が豊富なため、常に80%ほどの湿度に保たれています。この環境だからこそ、壁面が乾くことなく、彫刻も大きく崩れ落ちずに済んでいるのです。
闇に包まれた静寂の世界で、水の音だけが響き渡っています。

ここでは、月に一度、坐禅修行が行われています。参加者たちを見守るのは、壁面に彫られた五大明王――
「四国八十八ヶ所霊場」では、天井の大きな龍が、参拝者を見下ろしています。荘厳な空気が漂う、横浜にある洞窟。修行僧たちの想いを感じ、我が身を引き締めてみませんか?




