番組表

誇りの地 巡礼 地域の魅力を再発見する

2014.04.29

<4月の旅先>「鎌倉」古民家


北鎌倉の中でも、昭和初期の情緒を色濃く残しているのが、浄智寺周辺と、その谷戸の奥に広がる地域。谷戸とは、丘陵地が浸食された谷状の地形のことです。

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浄智寺は、鎌倉時代中期、1283年に創建された禅寺。室町時代まで隆盛を極め、多い時には200人を超える僧侶がいたと伝えられています。寺の周辺では、戦前から戦後にかけて、映画監督の小津安二郎や日本画家の小倉遊亀など、数多くの文化人が居を構えていました。北鎌倉のこの地を深く愛していたのです。

実は、谷戸全体は、元々浄智寺の境内。そのため、各家では寺へ地代を支払っています。先代の住職が、住民たちに声を掛けて風情のある景観を守り続けて来ました。それが評価され、今年3月、一帯は市の景観づくり賞を受賞したのです。

竹垣に囲まれた一軒――
門前を飾る鉢植え、木の格子戸、苔むした屋根……昔ながらの姿を残す趣深い景観です。

寺の側には、古民家をより身近に感じられる、体験型の施設もあります。谷戸の最も奥、細い小路を抜けて行くと、およそ500坪の平地が広がります。鎌倉時代に拓かれ、かつては寺の僧侶が居住していた思われる地。

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ここに今建つのが、シェアアトリエハウス「たからの庭」。女性陶芸家が、昭和15年に建てた和洋折衷の古民家を5年前に再生しました。陶芸家のアトリエだった洋室は、キッチンを備えたホールに改装。静かな鎌倉の中でも、屋との静けさをいっそう感じられる空間です。

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