写真家たちの日本紀行 大晦日リクエスト6時間スペシャル 2010年12月31日(金)あさ8:00~午後2:00

あなたの質問に答えます 写真家突撃インタビュー

広田 尚敬 編

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60年間、一つの分野を追い続けるのは、なかなか真似できることではないと思います。
絶景やカワイイ女の子など、鉄道以外の被写体を思わず撮りたくなったことはありませんか?

無理やり撮らされるものもあるし、
こっちから撮りたいということもありますし。

無理やり撮らされたってのは、あんまり大きな声では言えないんだけど、
カミさんがハーブやってるでしょ。
これハーブ撮れって、庭に咲いてる今だ、今じゃなきゃってやるわけ。
俺は「出張なんだけど」って言っても、
いやいや、ちょっと出張伸ばして、こっち来てって、
芸術じゃなくていいんだ、ずばりわかるようにって、色々うるさいですよ、それは。
女房と共著で何冊か出版しましたけど。ハーブの本ね。

それからある時ね、
鉄道ばっかり撮ってるとやっぱりマンネリでは無いんだけど、
別のものもやってみたいなっていう風になることもあるわけよね。
よし、俺は来月からかわいい女の子撮るぞと、
タレントさんもいるかもしれないし、アイドルさんもいるかもしれない、
ヌードもやるかもしれないよって言ったらね、
カミさんが口利かなくなっちゃった。
それでね、これはやばいなって言うんでね。
ポイントを切り替えずにそのまま鉄道やってます。

やっぱりね。長く続けるには健康第一ですよね。
いまだに薬飲んでないですから。
歩くのが大事。
昨日ね、携帯の万歩計、あれあんまりあてにならないんだけど。
見たらね、1万2千999歩だった。
1日、大体そのくらい歩くよ。タッタカタッタカ。
結構、早足なんですよね。みんな付いて来れない。
チャッと撮ってチャッといくのね。
良いのが撮れる時って早いんですよ。タッと撮って、タッと行っちゃう。
撮れないと、ウーンどっちから撮ろうかって結構時間がかかるけどね。

広田さんが、今最も撮りたい鉄道(路線)は何ですか?

スイスの鉄道いいなって思ってこの間行ってきた。
すごい日本的なの。昔の日本みたいな感じなの。
人は素朴で素敵だしね。親切だしね。
風景が素敵でしょ。立ち入り禁止っていう金網なんて無いんですよ。自由に歩けるわけ。
もちろん線路に入らないですよ。
でも、線路際のキレイなお花なんか撮れるわけ。
で、走ってる車両も日本と似てるわけ。
古いやつなんて日本に輸入してた大元の機関車と同じわけですよ。
今走ってるやつが、例えば、ウィンターツールなんて会社から日本が何両か機関車入れてるわけですけど。
そのウィンターツールで作った機関車が向こうで動いてたりするわけ。
そういうのを見ると、日本にもあったやつっていうんでね。
「また来てーっ!」て感じなんですよ。
あれ、撮影地ガイドでも書いてみんな呼ぼうかなとかね。
そんなこと思いました。

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広田 尚敬

1935年東京生まれ。鉄道好きの少年として成長し,中学3年生のとき,初めて鉄道写真を撮影.高校時代には鉄道趣味各誌で写真や紀行文を発表し,鉄道ファン同士の交流を深める。1960年よりフリーランスの写真家として活動。1968年の初個展「蒸気機関車たち」で独自の表現世界を展開して評判となり,鉄道写真の世界を社会にアピール。日本鉄道写真作家協会の初代会長をつとめるなど,「鉄道写真の神様」として日本の鉄道写真界を牽引する。1999年より『レイル・マガジン』増刊としてイヤーブック『鉄道写真』を編集し,自身の新作・旧作を発表する一方で,鉄道写真界の先人たちの仕事を紹介・再評価するなど,アマチュアを啓蒙する幅ひろい活動を展開中。鉄道関係の著書に,『永遠の蒸気機関車』(日本交通公社),『動止フォトグラフ 国鉄主要車両編』(交友社),『ローカル線を歩く—小さな四季の旅』(小学館)など多数。